2025/3/1放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか? この一週間、皆さんと新約聖書のマタイの福音書を読み続けることができました。マタイの語り口が皆さんの耳に響いてくる、そんなことを願っています。今日は「天の父は養っていてくださる」と題してメッセージをいたします。新約聖書マタイの福音書 6章26節からお読みします。
「空の鳥を見なさい。種まきもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。それでも、あなたがたの天の父は養っていてくださいます。あなたがたはその鳥よりも、ずっと価値があるではありませんか。」
確かにイエスが言うとおりです。子どもの頃、手の届かないところに実っている柿を見て、食べたいなぁと思ったことがあります。しかし、側(そば)にいた母親が、「あれは天の神様が小鳥のためにとってあるものだからね」と語ったことを思い出します。幼い私は、そんなこともあるのか、天の神様がそうやって小鳥たちの世話をしているのか、と思ったものでした。
そのようにして小さな頃から信仰を教えられた私は、いつも当たり前のように思われる自然の営みの中にも神の心遣い・配慮というものがあるのだなと感じながら育った部分がありました。そしてその信仰は、私のこれまでの人生の様々な局面で、神の心遣い・配慮を信頼し、難しいところを切り抜けていく力になったと思うところがあります。
サミュエル・スマイルズという人が『自助論』という本を書いています。有名な本ですから、もうすでに読まれた方もいるかと思いますが、スマイルズは「自ら助くる者を神は助く」と語っています。それは、困難に立ち向かうときや何かを成し遂げたいときに、自分自身で努力を惜しまない人は最終的に幸運や助けを得ることを意味しています。
人間は努力した人ほど自らの力の限界をよく理解しているものでしょう。そして最善を尽くした後には神の助けを待ち望むという素直な心も持っているものです。自ら積極的に努力ししつ、神の大いなる恵みを期待して歩ませていただきましょう。
( PBA制作「世の光」 2025.3.1放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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