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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■苦しみにあったことは幸せでした / 岩井基雄

2022年05月30日 | Weblog

2021.11.22放送

 世の光の時間です。お元気ですか? 岩井基雄です。今日は詩篇119篇の5回目として、苦しみに遭うことの意義に心を留めてみましょう。

 人生には様々な苦悩があり、私たちは慰めや苦難の意味を求めます。表面的な慰めは失望を深めますが、痛みに寄り添う真実なことばは癒しと潤いを与える忘れることのできないものとなります。しかも痛みが深ければ深いほど慰めは深く届きますね。

 この詩篇の作者は高ぶる者から嘲りを受けていたようです。その苦悩の中で彼は聖書が語る神様に心を向け、神のことばを待ち望み、こう歌います。

 「苦しみあう前には 私は迷い出ていました。しかし今は あなたのみことばを守ります。…苦しみにあったことは 私にとって幸せでした。それにより 私はあなたのおきてを学びました。」
       旧約聖書 詩篇119篇67節、71節

 「苦しみにあったことが幸せだ」とのことばに驚きます。しかし作者は、苦しみの中でこそ真実な神のことばを学びとった、と喜ぶのです。苦しみに遭う前には、歩むべき道から迷い出て、神のことばから離れていたことを認め、告白しています。

 苦しみを通して彼は自分の姿に気がつき、神の前で悔い改め、改めて神のことばから慰めを受け取ったのでしょう。人から受ける嘲りのことばの連続の中で、彼は神のことばを聞き、心を留め、真の慰めと力を受け取ったのです。悩みの時の真の慰めは神の真実なことばです。神のことばこそ人を生かすのです。

 私自身、10数年前に大きな行き詰まりを経験しました。深い失望と喪失で悩まされたのです。しかし、その時にこそ人からのことば以上に神のことばが心深く届き、恵みの慰めと力を受けたことを忘れることができません。

 続く72節、73節でこの作者はこう祈ります。
 「あなたの御口のみおしえは 私にとって 幾千もの金銀にまさります。あなたの御手が私を造り 私を整えてくださいました。」

 作者は、神の教えこそ、私の真の宝だと断言します。そして神のおしえ、また神の愛の御手によってこそ私は造りかえられ整えられていくのだ、と心から歌うのです。

 あなたも、どんな中にあっても神のことばである聖書を心深く受け取り、苦難をも喜ぶ人生を歩み続けていきませんか? 

     ( PBA制作「世の光」2021.11.22放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 

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