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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■あなたの内には神の霊が宿り / 福井 誠

2017年08月30日 | Weblog
2017/7/26放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「あなたの内には神の霊が宿り」です。ダニエル書5章13節、14節を読んでみましょう。
 「あのダニエルか。あなたのうちには神の霊が宿り、また、あなたのうちに、光と理解力と、すぐれた知恵のあることがわかった、と聞いている。

 既に聖書通読はダニエル書に入っていますねえ。今週はダニエル書をずっと読んでおられた方も多いと思います。実はこの5章とその前の4章の間には時間的な飛躍がありますね。

 4章まではバビロンの王ネブカデネザルのお話。5章はその子ベルシャツァルが王様になった時のお話です。1章か4章の主役であったネブカデネザル王の治世は43年。後継者はベルシャツァルではなく息子のメロダクでした。しかしメロダクは2年後、義理の兄弟ネリグリッサロスに殺され、ネリグリッサロスが約4年間国を支配しました。その後は彼の子ラバシ・マルドゥクが数ヶ月国を治めますが、この若い王様も暗殺され、バビロン帝国はネブカデネザルの二番目の妻の息子ナボニドスによって統治されるようになるのです。ベルシャツァルはその子どもですね。このエピソードに至るまで実に約23年の歴史が省略されているのです。

 で、ここに描かれた物語は実は先の1章から4章の出来事が前提となっています。つまりそこでは世界の覇者となったネブカデネザルが不思議な経験を通して自分に勝る権力を持ったまことの神の存在に気づき、神の前にへりくだったことが書かれていますね。5章に出て来るベルシャツァルははその父ネブカデネザル王に起こったことをよく理解しているはずでした。しかし父の経験から悟ることもなく、まことの神を畏れずに、譲り受けた権力と富を欲しいままにし傍若無人な振る舞いをしたので、神はこれを裁かれると宣告されているのです。人間、勢いのある時に神の前にへりくだるのは難しいものです。成功は自分の力ではなく神が導いてくださったのだと謙虚に考えるのは難しいものですね。しかしよくよく考えてみれば、人間の地位など巡り合わせや弾みですらあったりするものですね。なのに自分の小さな力を誇りがちな愚かさが私たちにはあります。裸で生まれ裸で帰る何も持たない人間。その人間にすべてを備えてくださる神を覚えて、謙虚に歩みたいものです。

(PBA制作「世の光」2017.7.26放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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このサイトは URL名として 
http://yonohikari.biblica.info 

が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。


 

 
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