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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■どくろと呼ばれる場所 / 関根弘興

2021年07月30日 | Weblog

2021.2.12放送
 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。

  イエス様はゴルゴタ「されこうべ」という何とも不気味な名前の場所で十字架につけられました。

 ところで不思議なことに、どの福音書もイエス様を十字架につけた時の生々しい光景は描写していません。ごく短く淡々と記しているに過ぎないんです。イエス様が両手両足を釘付けにされたことは、後に弟子のトマスがイエス様が復活されたことを信じることができず「私はその手に釘の痕に指を入れ、その脇腹に手を入れてみなければ決して信じない。」と語っているので、イエス様が釘付けされたということが分かるんです。

 聖書はイエス様の痛々しい苦しみの姿を事細かく描くよりも、イエス・キリストこそ旧約聖書で預言された正真正銘の救い主であるということを示すことに重点が置かれ書かれているんです。ですから私たちは十字架の記事を読むとき、ただイエス様が苦しまれたということに心痛めて終わるのではなく、イエス・キリストこそ旧約聖書で預言されたまことの救い主であることを認めることが大切なんです。

 実はイエス様を十字架につけた兵士たちや十字架を眺めている人々の無自覚な行動の中に、旧約聖書の救いに関する預言が成就したのだということが記録されています。

 その一つは、兵士たちが没薬を混ぜたぶどう酒をイエス様に与えようとしたという記録です。実はこれは旧約聖書の詩篇69篇21節に、「彼らは私の食べ物の代わりに 毒を与え 私が渇いたときには酢を飲ませました。」という預言が成就したのだということを示しているんです。この詩篇の69篇は、神様に信頼する詩人が身内の者に裏切られた苦痛を歌った詩です。救い主の苦難を預言したものとして読まれてきました。旧約聖書を知っている人ならよく知られている預言で、それがイエス様の十字架において成就したのです。

 そして兵士たちがくじを引いてイエス様の着物を分けたという記録も出てきます。これもどうしても示さなければならないほどの重要な出来事とは思えませんね。しかし四つの福音書すべてがこの出来事を記録してるのです。なぜなら詩篇22篇(18節)に、「彼らは私の衣服を分け合い 私の衣をくじ引きにします。」とあるからです。その通りのことがイエス様の十字架において起こったのです。

      (PBA制作「世の光」2021.2.12放送でのお話しより)
 ***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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