2024/12/25放送
「世の光」の時間です。日本キリスト合同教会の教師で、お茶の水聖書学院の大井 満です。
今日は12月25日、クリスマスです。多くのキリスト教会ではクリスマスまでの4週間を「アドベント」「待降節」と呼んで、イエス・キリストのご降誕を待ち望んできました。
アドベントの最初の日曜に4本のローソクを立て、日曜日ごとに一本ずつローソクに灯をともし、4本全部に灯がともって、いよいよクリスマスを迎えます。
マタイの福音書2章10節から11節をお読みします。
「その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。それから家に入り、母マリアとともにいる幼子を見、ひれ伏して礼拝した。そして宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。」
これが世界で最初のクリスマスです。これは東の方で救い主誕生の知らせとなる星を見て、はるばる訪ねてきた博士たちの物語の一部です。
彼らがなぜ星を見てそのように理解し、信じることができたのか。彼らはどういう人たちだったのか、よくわかっていません。博士たちが贈った黄金、乳香、没薬の贈り物についても解釈はいろいろありますが、贈り物が何を意味していたのか、それもわかりません。
いやそもそも神の子が人間として生まれたということも含め、クリスマスの出来事というのは、本来合理的に理解できることではないのです。
母であるマリアも、イエス様を礼拝しに来た羊飼い達が帰って行ったあと、「これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた」と、ルカの福音書2章に書かれています。彼女ですら妊娠から出産に至る不思議な出来事を理解できずにいたということです。
クリスマスの出来事というのは神様からの一方的なプレゼントなのです。そのプレゼントはイエス・キリストです。プレゼントを受け取ることができるのは、イエスが神の子、救い主であることを、理解するのではなく心から受け入れ信じるすべての人です。
神様は博士たちにこの出来事を知らせ、ベツレヘムにまで導いてくださったように、今日この放送を聴いてくださっているお一人一人にも、救い主の誕生という知らせを届けてくださいました。
ぜひ頭で理解しようとしないで、イエス様が救い主としてこの世に来てくださったことを受け入れ、信じてくださるよう祈っています。
( PBA制作「世の光」 2024.12.25放送でのお話しより )
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