♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■主の教えを口ずさむ / 菊地百合子

2022年01月13日 | Weblog

2021.7.9放送

 世の光の時間です。お元気でしょうか。山形ホーリネス教会の菊地百合子です。

 聖書を二ヶ所お読みします。
 「キリストのことばが、あなたがたのうちに豊かに住むようにしなさい。」
       コロサイ人への手紙3章16節

 「主のおしえを喜びとし 昼も夜もそのおしえを口ずさむ人。」
        詩篇1篇2節

 私の父は二十三歳の時に洗礼を受けました。それ以来ずっと抱いている夢がありました。それは聖書のみことばを通して神の愛を現す生涯を送ることでした。そこで、文語訳聖書の暗唱聖句の挑戦を始めました。

 まず、よく結婚式などで読まれるコリント人への手紙第一13章とローマ人への手紙8章でした。第一コリント13章は早くに成功し、結婚式の祝辞を頼まれたときに何度も暗唱したようですが、ローマ書8章はなかなか覚えられません。

 しかし、ついに8章全部を暗唱して、七十歳になった時、続いて暗唱するという新たな挑戦を始めました。2004年に聖書のメッセージの当番になった時、8章から11章までの暗唱聖句をしました。聞いた人から95点をつけてもらったそうです。

 また、聖書朗読礼拝でイザヤ書53章を暗唱した時にはイエス様の十字架の恵みが目にあふれ、涙をこらえるのがやっとだったと言っていました。この日の礼拝は豊かな恵みが会堂一杯に溢れたことでした。

 この暗唱聖句を成功させるために、視力の弱い父は文字を大きくしたプリントをいつも持ち歩いて暗唱できるようにしていました。朝起きてから夜寝るまで、まさに昼も夜もその教えを口ずさむ毎日でした。

 退職してからの父は、淀川の河川敷や遊歩道を早朝に散歩するのが日課となり、その時には暗唱している聖書のみことばを毎朝口ずさんでいました。この朝の散歩のひと時は至福の時だったようです。大阪に帰省した折に見た、朝の散歩から帰った父の顔は本当に幸せそうでした。

 詩篇を書いた詩人も、「主のおしえを喜びとし 昼も夜もそのおしえを口ずさむ人」は、幸いな者と言っています。ラジオをお聴きの皆様も主のおしえを口ずさむ幸いな人になられることを心から願います。

 今日も一日、お元気でお過ごしください。

      (PBA制作「世の光」2021.7.9放送でのお話しより)
 ***

さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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