♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■彼の言うことを聞け / 関根弘興

2019年06月28日 | Weblog
2019/5/24放送

 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
 イエス様の生涯を記した福音書の中に、イエス様がペテロとヨハネとヤコブの三人を連れて高い山に登られた出来事が書かれています。山に着くと弟子たちは疲れていたのでしょう、眠気を催してうとうとし始めてしまいました。その時でした。何と白く光り輝く栄光の姿に変貌したイエス様の姿を見たのです。そして更に驚いたことにその場所に、旧約聖書に登場する有名なモーセとエリヤが現れ、イエス様と話し合っていた、というのですねえ。この光景を目の当たりにした弟子たちは動転して、何を言ったらいいのか分からなくなってしまいました。するとペテロがこう言い始めたんです。「先生。ここにいることは素晴らしいことです。私たちが三つの幕屋を作ります。あなたのために一つ。モーセのためにひとつ。エリヤのために一つ。」 まあペテロはですねえ、こんな素晴らしい経験は二度とないかもしれない、ここを特別な場所にしてモーセもエリヤもここにとどまっていて欲しい、イエス様も栄光の姿のままでいていただきたい、そしてこの場所からもう離れたくない、ここを特別指定区域に保存すればまあここにきたらいつでも同じ経験をすることができる、そんなふうに考えたのかもしれませんね。ペテロはこの出来事の数日前にイエス様に対して、「イエス様、あなたは生ける神の御子キリストです。」と告白したばかりでした。それなのにここでは「イエス様のために一つ。モーセのために一つ、エリヤのために一つ幕屋を作ります。」と言って、イエス様を人間にすぎないモーセやエリヤと同じように見ているんです。ところがペテロが話している間に雲が湧き起こってイエス様もモーセもエリヤも雲に包まれて見えなくなってしまいました。そして雲の中から「これはわたしの選んだ子。彼の言うことを聞け。」という父なる神様の声がした、と書かれています。これは弟子たちにとってもまた私たちにとっても非常に大切なことを教えているんです。神様はこんなにすごい経験をしている弟子たちに、ここに幕屋を作りなさいとか、ここを特別保存区域に指定しなさいなどとは一言も言われませんでした。ただ、「イエスの言うことを聞きなさい」と言われたのです。つまり、私たちにとって最も大切なのは天に上るような経験でもなければ、不思議な不思議な体験でもありません。ただ生ける神の御子イエス・キリストのことばを聞き、そのことばに信頼して生きていること、これが非常に大切なんですよ。「彼の言うことを聞け」という声、それは今もあなたに語られているんです。
 
     (PBA制作「世の光」2019.5.24放送でのお話しより)

***

 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでも、ちょっときてみました、いいですか? と言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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