♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■十戒 -自由への励まし106 / 大嶋重徳

2019年06月27日 | Weblog
2019/5/23放送

世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。
 聖書には十戒と呼ばれる神と人との間に結ばれた約束があります。十戒第九戒は「隣人に対し、偽証してはならない。」(申命記 5章20節 新改訳第三版、参照出エジプト記20章16節)です。

 しかし日本社会の中に「嘘も方便」ということばがあり、小さな嘘がその場を丸く収めるならば嘘も必要だよね、と言われることがあります。あの3.11の震災においても国民の不安を煽ってはならない、とまことしやかに放射能汚染の被害が隠され、真実が偽証されたことは記憶に新しいのではないでしょうか。その結果、偽りの証言と隠された情報によって避難が遅れ、被害を受けられた方の苦しみは今なお継続し続けています。また大手マスメディアも莫大な広告料を支払うスポンサーの意向に従った報道の取捨選択がなされることがあります。テレビが言っているんだから安心だろう、と視聴者・読者は信頼することとなり、ここにも偽りの情報がお金で買える現実があります。政治の力によって報道される情報が変えられてしまう国も世界中にはたくさんあります。歴史的事実の改ざんも起こっています。改ざんされた偽りの歴史を語られることによって被害を受けるのは教育現場です。子どもたちの耳に入る歴史が誰かの都合の良い歴史に塗り変えられるならば、その国の将来はどうなっていくのでしょうか。その結果、その共同体は嘘に嘘を重ねることとなり、嘘をつくことに慣れ、自浄作用も失われ、その団体の公正さ・きよさが奪われ、信頼も奪われていくこととなります。

 真理ということばを意味するギリシャ語アレテイアは「隠れなきこと」を意味しています。聖書では、「ですから、あなたがたは偽りを捨て、それぞれ隣人に対して真実を語りなさい。」(ローマ人への手紙9章1節)と語られています。つまり、隠されてしまっている嘘を明らかにする使命も私たちは帯びているのです。

 イエス様は今も歴史と世界を支配しておられます。私たちは幾ら覆い隠そうとする真実があったとしても、歴史を捻じ曲げて伝えようとしたとしても、いつか必ず神様はその嘘を明らかにされるのです。隠されたものは必ず明らかになるのです。ですから、私たちも今日、正直に隠れなき人生を神様の前に生きていきたいと思います。神様の前で隠れた所を持っている人生は私たちを暗くします。苦しくするのです。隠れた所のない明るいのびやかな一日を今日も私たちは送っていきたいと思います。

    ( PBA制作「世の光」2019.5.23放送でのお話しより )

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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。


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