世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみ・やすお)です。クリスマス、もうすぐ目の前に迫っていますね。
クリスマスは、御存じのようにイエス・キリストの誕生を記念する、全世界あげての祝日です。ところでキリストはどのようにしてお生まれになったのでしょうか。その誕生を説明している新約聖書。その第一頁の冒頭にはキリストの系図が書かれています。しかもカタカナで40人以上の名前が次々と並んでいて、ま、読む人をちょっとうんざりさせてしまいそうです。でも、系図ですからイエス・キリストは何十代と続いた由緒正しい家系に生まれた人間、救い主・メシアであるということを歴史的に後付けている訳です。
もう一つこの系図が語っていることがあります。不思議なことに、この大切な系図に、普通載るはずがない四人の婦人の名が書かれているのです。一人は不倫の女性。もう一人は遊女。そしてもう一人は民族的に見下げられ差別されていた異民族の出身者です。そして最後の一人はソロモン王の母、しかも彼女は不義によってソロモン王を産んだと書いているのです。
なぜ大切な系図に、わざわざこういう婦人たちの名を書いているのでしょうか。それはキリストがすべての人の救い主として来られたということと関係しているからです。
新約聖書のテモテへの第一の手紙の2章4節(から6節)に、こんなふうに書かれています。
「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになるのを望んでおられます。神は唯一です。また、神と人との間の仲介者も唯一であって、それは人としてのキリスト・イエスです。キリストは、すべての人の贖いの代価 --- つまり救い主---- として、ご自身をお与えになりました。」
すべての人の救い主キリストは、私たち人間の汚(けが)れた血筋のただ中にお生まれになったというのです。それは、どんなに忌わしい出生や過去を持っている人でも、また差別やいじめで傷ついている人も、そしてどんな過ちを犯してその重荷に苦しむ人も、キリストによって救われるということです。それはまるで生まれ変わるように新しく神の子どもとして生きる、そんな救い。キリストはそのための救い主だというのです。
あなたにとってもそうなのです。
(PBA制作「世の光」2007.12.21放送でのお話しより )
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