2022/4/23放送
「世の光」の時間です。盛岡聖書バプテスト教会の近藤愛哉(よしや)です。
私たちが生きる世界では、国と国との間に国境と言う線が引かれています。そして私たちはそれぞれの国籍を持っています。普段の生活の中ではそれほど意識をしないんですけれども、外国に行って異文化に触れたり、他の国出身の人と接するときに、「ああ、自分は日本人なのだなあ。」と強く自覚することがあります。
新約聖書の時代、ピリピという町がありました。現在のギリシャに位置する町です。このピリピの町には、ローマ帝国の市民権、言うなればローマの国籍を持つローマ人たちが主に住んでいました。
彼らは、都であるローマからは遠く離れたピリピの町に住みながら、ローマ人としてのアイデンティティを強く持って、ローマの法律に従って生活していました。
しかし、パウロと言う人が、このピリピの町の教会に宛てた手紙の中で、「私たちの国籍は天にあります」(ピりピ人への手紙3章20節)と書き送りました。
「私たちの国籍は天にある」 何とも不思議なことばです。国籍が天にあるとはどういうことでしょうか。
私には思い当たることがあります。数年前、私が牧師をしている盛岡の教会には、色々な国出身の人が集まっていました。日本人、韓国人、中国人、フィリピン人、シンガポール人、ネパール人、アメリカ人、イギリス人、ロシア人。・・・ 確かにそれぞれの国籍は違いました。でもその違いを超えて、国同士の間に生まれた歴史上の様々ないさかいも超えて、私たちは毎週日曜日には一緒に礼拝をささげていました。共通していたのはイエス・キリストを信じる信仰であり、このイエスを信じて生きることの喜びでした。そして共有していたのは、やがてこの地上の生涯を終えたとき、天において与えられた永遠のいのちを生きるようになるという希望でした。
「私たちの国籍は天にあります」 あなたにもこのことばが向けられています。神は、イエス・キリストにあるいのちの希望を抱いて生きる人生に、あなたを招いておられます。
( PBA制作「世の光」 2022.4.23放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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