♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■ガテの王アキシュのところに来たダビデ / 羽鳥頼和

2019年06月22日 | Weblog
2019/5/18放送

 世の光の時間です。お聴きくださりありがとうございます。羽鳥頼和です。
 今日はイスラエルのサウル王に命を狙われて逃亡生活を続けるダビデの信仰について旧約聖書からお話ししたいと思います。

 ペリシテのゴリヤテを倒したダビデはイスラエルで大人気となりました。サウル王はそれをネタにダビデを殺そうとしていました。今日取り上げる出来事はサムエル記第一の21章に記されている出来事です。その時のダビデの信仰告白を記しているのが詩篇56篇です。

 ダビデはサウロから逃れて敵対しているペリシテの町ガテの王アキシュの所に行きました。アキシュの家来たちはダビデを連れてきて、「イスラエルの王ダビデがいました。」と言いました。この時ダビデはイスラエルの王ではありませんでしたが、ガテではイスラエルと言えばダビデというほど評判だったのです。彼らはダビデがサウル王から命を狙われていることを知りませんでした。

 王の前に出たダビデは家来たちのことばを聞いて、自分が殺されてしまうと思い、非常に恐れました。そして何とダビデは彼らの前で、おかしくなったかのように振る舞い、捕えられて気が変になったふりをしました。ダビデは門の扉に傷をつけたり、髭によだれを垂らしました。それを見たガテの王は怒ってダビデを宮殿から追い出したのでした。こうしてダビデ は難を逃れました。詩篇56篇はこの時のことが背景となって作られました。

 56篇3節(、4節)でこのように語られています。
 「心に恐れを覚える日 私はあなたに信頼します。
  神にあって 私はみことばをほめたたえます。
  神に信頼し 私は何も恐れません。
  肉なる者が私に何をなし得るでしょう。


 何とか難を逃れたダビデはそのあとで自分のしたことを後悔して神への信頼を新たにしたのでしょう。私たちも神の守りに期待しましょう。今日も神の守りがあなたに豊かにありますように。

 明日は日曜日です。神を礼拝するために、お近くのキリスト教会にいらしてください。
 
 (PBA制作「世の光」 2019.5.18放送でのお話より )
 
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