♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■目からうろこ / 板倉邦雄

2019年06月25日 | Weblog
2019/5/21放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。
今日は「目からうろこ」という題でお話ししましょう。

 「目からうろこ」 何かをきっかけにその場での間違いに突然気付いたり、急に物事がよく分るようになることを「目からうろこが落ちる」と言います。サウロという人物は今そのような体験をしていました。使徒の働き9章の続きです。

 さて、アナニヤという信徒は出かけて行き、サウロに会いました。サウロは自分たちの仲間を脅迫し、暴力を振るい、獄に叩き込み、ある人を殺害する、という凶暴な男です。しかし今は失明し、人の手を借りなければ何もできない男でした。アナニヤは手をサウロの上に置いて、祈るように言いました。「兄弟サウロよ。あなたがダマスコに来る途中で現れた復活された主イエスは、あなたが再び見えるようになるため、そして聖霊に満たされるために、私をここにお遣わしになったのです。」 するとたちどころにサウルの目からうろこのようなものが落ちて、元通りに見えるようになったのです。それだけではありませんでした。サウロに神の賜物である聖霊を与えたのです。聖霊に満たされたサウロはイエスを神の子・救い主と告白してバプテスマ・洗礼を受けました。

 ところで、目が見えないことを失明と言います。明るさを失うと書きます。十円玉を目の前に持ってきますと太陽も見えなくなります。私たちの心の目も自分のためだけに生きようとしますと目が塞がってしまいます。そして大切なものが見えなくなってしまうのです。物事の判断ができなくなってしまうのですね。ですから私たちはいつも、心の目を開いてくださるように、アナニヤさんのような人を遣わしてくださるように、主イエス様に祈っていきたいものですね。そして何よりもイエス・キリストの十字架と復活されたイエスに心を向けることができるように祈ってゆきたいものです。

 イエス・キリストのことばです。
 「わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます。
      ヨハネの福音書8章12節


  (PBA制作「世の光」2019.5.21放送でのお話より )

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