♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■カインとアベル / 関根弘興

2024年08月09日 | Weblog

2024/05/03放送

 「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。

 神様の命令に逆らいエデン園を離れた二人は日々の生活の現実に直面することになりました。そんな彼らに待望の赤ちゃんが生まれました。その子を「カイン」と名付けたのです。「カイン」とは「獲得」という意味のある名前です。なんだか期待が込められていますよね。きっと二人は、「このカインこそ神様が約束してくださった救い主かもしれない。私たちの希望の星だぁ、獲得したぁ!」 そんな風に思ったのかもしれませんねぇ。

 しかし現実はどうだったでしょうか。次の子供が生まれた時、二人はその子を「アベル」と名付けました。「アベル」という名前は「すぐ消えてしまうもの」「実体のないもの」「むなしさ」を意味することばです。カインが生まれた時は「遂に獲得したぞー」と思ったけれど、子供の成長を見ていると「どうも期待はずれ」と思ったのかもしれませんね。次男にはアベル「ため息」というような意味の名前をつけたのです。

 そんな二人が成長し、カインは土を耕す者、弟アベルは羊を飼う者となりました。それぞれが生活のために働いたわけですね。

 そして彼らは一つのことを教えられて育ったようです。それは「感謝をささげることの大切さ」です。アダムとエバは神様から離れて行きましたが、いろいろな出来事の中で人間の弱さというものに気づいていったのでしょう。こうして生かされていることは決して当たり前ではない、ということを生活の中で思わされるようになったのでしょうね。子供たちにも、すべてをお造りになった神様のことを伝え、定期的に神様にささげ物をするように教えたのです。

 そこで、カインとアベルは、神様へのささげ物を持って来ました。

 しかし、「主はアベルとそのささげ物に目を留められた。しかし、カインとそのささげ物には目を留められなかった。」と書かれているのです。それは、カインのささげる心に問題があったからでした。
 カインは心の中でこう考えたことでしょう。「なんで神様にささげる必要があるんだ。俺が汗水たらして働いたから収穫できたんだぞ。それなのにせっかくこうしてささげたのに、俺のささげ物には目もくれないとはいったいどういうことだ、頭にきちゃう!」 こんな具合ですね。激しく怒るカインに対して神様は、今のあなたの状態は罪が戸口で待ち伏せている状態だ、それを治めなさい、と諭したのです。 

 しかしカインの怒りは大きな破壊へと向かわせるとんでもないエネルギーとなっていったのです。


 ( PBA制作「世の光」 2024.5.3放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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