♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■命を捨てる神 / 大井 満

2023年10月02日 | Weblog

2023/7/25放送

 「世の光」の時間です。今週のメッセージを担当します、お茶の水聖書学院の教師で、日本キリスト合同教会の大井満です。

 私が年に何度か草刈りをする土地があります。雪が溶ける頃、たくさんのふきのとうが顔を出し、やがて一面、フキの原になります。そして初夏を迎えると、フキの間からニセアカシアが何本も芽を出して、ぐんぐん成長してきます。実は数年前まではそんなことはなかったのですが、ニセアカシアの大木を切り倒してもらった後から、たくさん芽を出すようになったのです。

 イエス・キリストは、ご自分の生涯の終わりが近づき、もう間もなく十字架に架からなければならない時が来るとわかった時、こういうことばを語られました。
 「まことに、まことに、あなたがたに言います。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままです。しかし、死ぬなら、豊かな実を結びます」

 ご自分を一粒の麦にたとえられたのです。イエス様の時代の人々は、麦を畑に蒔くとその麦は土の中で朽ちていき、そこから芽が出て成長し、たくさんの麦が実を結ぶことを、よく見て知っていたことでしょう。

 イエス様はご自分の十字架での死をこのように一粒の麦にたとえられたのです。事実イエス様は十字架で死にましたが、三日目によみがえられました。イエス様がよみがえっただけだったら、一粒の麦が一粒の麦を実らせたに過ぎません。しかし、イエス様は多くの人の初穂・先駆けとしてよみがえられたのです。

 コリント人への手紙第一15章20節に次のように書かれています。
 「しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。」

 イエス・キリストが自分の命を捨てて十字架で死んでくださり、三日目によみがえられたことによって、イエス様を信じて従う多くの人々にも、キリストと同じ復活の命を与えてくださったのです。ニセアカシアの話をしましたが、私たちもやがてあのニセアカシアのように、復活の命を持って生きるのです。

 私たちを愛しておられる神は、ご自分の命を、いや愛する独り子であるイエス・キリストの命を捨てるまでして、私たちへの愛を表してくださいました。この神様の愛が、今日も私たち一人一人の希望となりますように。


 ( PBA制作「世の光」 2023.7.25送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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