世の光の時間です。お元気ですか? 安海靖郎(あつみやすお)です。
流行はどんどん変わるものですが、人の生き方とか生活スタイルも時代によって変わるもんなんてすねえ。
一頃パプルの時代は、社会も個人も忙しさが特徴で、何かそれが勲章みたいでした。毎日が波瀾万丈というのが格好良く、手帳にはイペントが一杯っていうのが誇らしかったようでした。
ところが今はその逆で、毎日の生活、仕事、同じ事を繰り返し、丁寧に繰り返す生活の方が輝いて見えるって言う人が増えてるんですって。
ある週刊誌に、「ゆっくりルーティーン主義--規則正しい型のある生活」という記事がありました。そこに、『日々の暮らし』とか、『日々の花』、『日々の御飯』という本を出して好調に売り上げを伸ばしている作家の たんじふみひこさん、こんなふうに言っているんです。
・・・暮らしの中で繰り返すという事は、日々何かを作っているんですよ。繰り返す事は努力であり、力であり、そこに楽しみを見つけられるのは才能なんです。・・・
確かに良く考えてみると、そう言えるのではないでしょうか。毎日の生活の殆どの部分、繰り返しですよねえ。ルーティーンという英語、辞書によりますと、決まりきった仕事とか日課という意味です。ま、そこに幸せや楽しみを感ずるって、大切な事、心豊かにする事ですよねえ。
三千年も前にダビデ王は、旧約聖書の詩篇3篇5節に、こんなふうに歌っています。
「私は身を横たえて、眠る。私はまた目をさます。主がささえてくださるから。 」
その後の4篇の1節には、
「私の義なる神。あなたは、私の苦しみのときにゆとりを与えてくださいました。」
眠るのも、目覚めるのも、また毎日の生活の戦いの中にも、主なる神が共にいてくださり、支えてくださる、ゆとりを与えてくださるという体験が歌われています。
キリストの教えの、祈りの一節に、「私たちの日ごとの糧をきょうもお与えください。 」という一節があります。食べる度に、その食べ物の中に自然の恵み、神の恵みを感じ、感謝の心を持って食べる。そしてまた、食べるために仕事が健康が与えられている。そんな恵み、覚えて幸せを心に持っていけたら本当に心豊かになるんではないでしょうか。
( PBA制作「世の光」2005/03.04放送でのお話しより )
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