世の光の時間です。お元気でしょうか。羽鳥 明です。イースター、イエス・キリストのよみがえりの日が近づいてまいりました。そこで私たちはイースター・スペシャルをお送りしていますが、今日はその3回め、最後の晩餐の話です。
いよいよ十字架にかかる前の晩の事です。イエス・キリストはその11人の弟子たちのために最後の晩餐を持ちます。有名な話です。イエス・キリストは父なる神の御許にゆくべき最後の時が迫った事を知って、弟子たちに御自分の愛を残る所のなく示されたと聖書に記されています。最後の晩餐には、際立った二つの事があります。
その第一はパンを割いて弟子たちに与え、ぶどう酒をも同じように一人一人に同じ杯から飲ませました。パンを割いて「これは十字架の上であなたがたのために割くわたしの肉です。」と言い、ぶどう酒を与えて「これはあなたがたのためにわたしが十字架の上で流すわたしの血です。」と言われました。これこそ今全世界の教会で行われている聖餐式の原形ですね。イエス・キリストはいのちを与えて罪人を救うという極みのない愛を、このことによって示されました。
その第二のことは、イエス・キリストが腰にまとっていた手拭いで一人一人の弟子たちの足を洗われた事です。弟子のペテロは、先生に足を洗わせる事を恐縮して断ります。しかしイエスは言われました。「もしわたしが洗わなければあなたはわたしと何の関係もありません。」ペテロは大慌てして、「主よ、私の足だけでなく、手も頭も洗ってください。」と言ったくらいです。主イエス・キリストは弟子の足を洗う事によって、このキリストに従う者はすべての人の足を洗うほどの奉仕をしなければならない模範を示されました。
最後の晩餐で、イエス・キリストは、この二つの事で弟子たちに愛の極みを示されました。主は弟子たちを御自分の愛でしっかりと結びつけてくださったのです。
聖書のことば。
「さて、過越の祭りの前に、この世を去って父のみもとに行くべき自分の時が来たことを知られたので、世にいる自分のものを愛されたイエスは、その愛を残るところなく示された。 」
ヨハネの福音書13章1節のことばです。
また聞いてください。
(PBA制作「世の光」2005.03.23放送でのお話しより )
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