「日本に生まれてよかった!」(永六輔、ケン・ジョセフ 徳間書店)から、対談でのケン・ジョセフさんの発言を抜粋します。
●世界は自衛隊を軍隊だと認識している
日本の自衛隊がサマワに入ったときもそうでした。ぼくはバクダッドの親戚の家にいて、その自衛隊の様子をテレビが生中継していた、それを見ていた親戚の人がなんといったと思います? 「えっ、なんで日本に軍隊があるの?」と、みんなびっくりしていた。「日本は軍隊を持たない国じゃなかったのか。日本も悪い国の仲間入りをしたのか」といわれて、今度はぼくがびっくりした。
それまでは日本だけが軍隊を持たずに大国となった。彼らにとってお手本のような国でした。日本にはみんなが目指したいと思うような理想があった。その日本が自衛隊をイラクに送ってきた。イラクの人たちから見ると、「自分たちの目指していた日本が軍隊を送ってきて、なんだ、結局は普通の国になったんじゃないか」となってしまった。
世界がどう見ているかが何も見えていないんです。
安倍政権は自衛隊を軍隊として扱ってるよね。憲法を改悪して戦争ができる国にしたがってるし、自衛隊は紛争地域に派遣して戦争参加できるようにしたし……世界は、日本がいよいよ戦争準備に入ったと見てるだろうなあ。
戦争はいらない。原発はいらない。くいとめるのは国民だよね。