共謀罪のことや高浜原発再稼働のことなどでかなーり憤慨しているんだけど、こんな現状だからこそ憲法改正に手をつけさせちゃいかんとまたもや思ったですよ。
で、19日の東京新聞朝刊「『戦える国』に変質 言わねばならないこと」欄に掲載された、水野スウさん(エッセイスト)の発言から抜粋します。
●憲法そのまま未来に手渡す
三日の憲法記念日は水曜日で、参加者から安倍晋三首相が9条改憲を2020年に施行したいと発言したことを聞いた。反対しづらい東京五輪に合わせ、みんなが一色に染められていく恐怖を感じた。
安保法で骨抜きにされたとしても、9条は存在していることに意味がある。
憲法で9条とセットになっているのは、個人の尊重が書かれた13条。個人を大切にすれば、国への犠牲を強いる戦争はできない。自民党の改憲草案では、個人の自由はすごく小さくなる。国に文句を言わせないために、「共謀罪」を作ろうとしているのではないかと勘繰りたくなる。
私たちの自由と権利は、いろんな国の無数の人たちが戦って築いた。それで憲法に基本的人権が盛り込まれ、97条に「永久の権利」と明記された。私は憲法と同い年。何の努力もせずに、気付いたら、素晴らしい贈り物「憲法」を手にしていた。それを未来にそのまま手渡したい。
だからこそ、自由と権利を国民の「不断の努力」で保持しなければならないという12条が大切。そういう努力をすることを「12条する」と言っている。
法律と憲法ってまったく違う法規なのね。
法律とは社会の秩序を守るためのルール。法律によって権利・自由が守られているが、国家が国民の権利や自由を制限するためのものという側面がある。
国家権力を持つ側が自分たちの利権などを守るために国民に不当な制限をしたり、自由を奪うこともあり得る。
そうさせないために憲法がある。憲法とは、国民の権利・自由を守るために国家権力を制限するための法規。
で、その憲法を制定する権力は国民にある。国民主権だからね。
今、憲法になんらかの手を加えたがってるってことは、安倍政権・現在の国家権力側のつごうがよいように変えたいってこと。
戦争に参加しても、国民の権利や自由を奪っても、国民に文句言わせないようにしたいってこと。
憲法に手を加えず、そのまま未来に手渡すことに賛成!
12条しましょうや。