ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

帰り修業

2008-09-01 19:03:11 | 本や言葉の紹介
 武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。


 8月31日の朝日新聞「朝日求人」欄の、「仲代達也が語る仕事 3」で語られている言葉をご紹介します。俳優の仲代さんは、俳優育成の“無名塾”でも有名ですね。


 プロなら、自分の芸に垢が付いているかもしれないと感じた時、初心に立ち戻る「帰り修業」が必要だと私は考えているのです。仕事の質を高めようとすれば、生涯それを繰り返さなくてはなりません。(略)
 どうしても俳優は、これで食えるという引き出しだけで芝居をするようになりますが、それは質の高さではないのです。



 東本願寺の広報誌にも次のように語っています。


 無名塾は3年で卒業です。卒業しても、役者ですからしょっちゅう壁にぶつかる。ぶち当たって帰ってきて、また無名になったつもりで1からやり直す。私は出ていくのを〈めぐり修業〉、帰ってきたのを〈帰り修業〉と呼んでいるんです。だから無名塾というのは〈生涯修業〉ということをモットーにしているんです。



 垢がついたことを素直に認める度量、垢を落とす手だてをもっていること、これ、どんな仕事にも必要なことだなあと思いました。

 「めぐり修業」+「帰り修業」=「生涯修業」 なのね。
 
 仲代さん、よい言葉を教えてくれてありがとうございます。