ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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「自分の頭と身体で考える」

2007-11-11 15:40:35 | 本や言葉の紹介
●「自分の頭と身体で考える」(養老猛司・甲野善紀 PHP研究所)から

※「ある」と「ない」は等価ではないんです

養老 「どこどこに○○がいない」という言明は、「○○がいる」という言明とは、科学の上では等しくない、等価ではないということです。「いる」というのは、一匹でもいたら「いた」ことになるけれど、「いない」というのは、未来永劫にわたって言明しなければならない。それは経験科学の言明にはならないのです。

※スランプはこだわりが生む

甲野 私の場合は、たえず技が進展していますから、スランプもありません。スランプなんて、自分のある状態を良いとして、それにこだわるから起こるので、たえず先を研究していれば起こらないんですよ。
 だから、私が稽古会や講座で話をしていても、その場にいる人間の中で一番熱心に聴いているのが私です。これは確かだと思います。何しろ自分で話しながら、「あ、そうか、そういうことなのか」って自分の考えを整理したり組み立て直したりしていますから。