ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

いろんなできごとを面白がってしまおうと思っています。
日常のあれやこれや記事です。

犬養道子基金

2006-12-22 23:53:03 | まじめな話
 犬養さんが「犬養基金」をもうけて難民援助をおこなっていることは以前に紹介していますが、「2006年 犬養道子基金報告書」が届きました。その中で、現状が経済的にも内容的にも今までよりずっと難しくなっていることがあげられています。以下に一部を紹介しますので、ご自分でもできることがあるとお思いになったかたはぜひ実行してください。文中のJRSとはイエズス会難民サービスのこと、MIFは犬養道子基金(mitiko inukai foundation)のことです。


JRSの五大プロジェクトの中には(とりわけアフリカとタイ北西部)、①むずかしい新しい型の難民少年少女が増加し、②EU加盟国増加と共に「それらの国に庇護を求めてゆくことはとても難しくなるからいまのうちに」と考えて相変わらずの内紛(プラス飢餓地拡大)を逃れ、③ヨーロッパ各地をめざす「流浪の人々」が増える一方。ローマのJRS本部での「新到着者」のための昼食だけでも毎日500食ではとても足りないありさま。
 いままでの支援金ではとても足りない。①の「むずかしい難民青少年」とは、各地の紛争の「敵側も味方側も」拉致していくおびただしい数の少年兵や卑しい強姦相手の少女たち多数。心も体もボロボロの少年少女を正常の状態に戻すためには数年がかかります。最善の「回復への道」は算数や読み書きやコンピューター使用の「教育」ですからMIFはなんとしてでも支援したい。拉致体験少年少女はアジアからスペイン領カナリア群島までひろがっています。
*日本国内への難民許可申請者は、2006年、飛躍的に増加しました。申請者は657名(2006年夏現在)に達しているにもかかわらず、許可されたのはたった46名だけですが、受け入れられるまでは収容所あるいは低家賃のアパート住まい。新入管法によれば、仮滞在許可証を受けることができても一切のアルバイト禁止。住まいも限られており、この生活費を難民支援協会(東京都新宿区四谷1-7-2-4F)が苦労して支援している状態です。難民受け入れにおいて先進国中最も厳しい状況の中で活動をしている難民支援協会を当基金は今後も支援していきたいと思っております。
難民支援協会のサイトは、http://www.refugee.or.jp/
*以下はJRSが火急に求めるボランティアについてのお知らせ。くれぐれもと頼まれました。
◎第一陣として、一年のうち丸一ヶ月のボランティア。行き先は、①タイ国北西部マエ・ホン・ソンのキャンプ内。 ②ケニア国内カクマキャンプ内。
◎英語で、英語(初歩レベルと高校程度の二種類あり。どちらも必要)と算数(高等数学も含む)、コンピューターを教えることのできる教員を1000名。
◎国籍、信教の如何を問わず。
◎第二陣として、少なくとも数年をタイ、ケニアでキャンプでボランティア及び教師育成に携われる人材。
JRSのウェブサイト http://www.jrs.net


犬養道子基金ホームページ  http://www.inukai-kikin.jp
犬養道子基金事務局 〒277-0065 千葉県柏市光ヶ丘2-1-1 麗澤大学内
【郵便振替口座】
   口座番号 00120-2-196459
口座名  犬養基金
 【銀行口座】
銀行名  三菱東京UFJ銀行 松戸西口支店
   口座番号 (普)0723331
口座名  犬養基金代表 犬養道子

 今の時期、見知らぬ・でもどこかでつながっている他者に、ご予定のクリスマスプレゼント資金の一部をお福分けしていただけることができたら有り難いことと思います。