昭和27年の博覧会は、農業による生産振興が大きな目玉でした。趣旨の一文に・・・
中央通りやや東側から駅西にかけてが会場でした
『食料の増産と農業の効率化、高度化を推進する一助として 農機具並びに資料を工業者の自主的参加により全国よりこれを集めて一堂に展示、実演し併せて政府当局の権威ある「昭和27年度最高審査」を実施し、農業機械化の促進と農機具の改良 並びに農機具工業振興に対する指針とするとともに 輸出の増強に資するため 遠く海外関係者に新生日本における農機具の実態を紹介すること。』とあります。会場ではこんな光景が見られました。
うし!
家畜パラダイスのコーナーでの様子でしょうか?後ろの売店では、寿司・お酒・ビールが販売され、隣では丼物の店舗ば並びます。近所の太陽堂さんは当時、カレーが飛ぶように売れたと話していました。町の飲食街と何ら変わりはなさそうですが、それでも大盛況だったようですね。
運営委員会では開催にあたり、来場者数を増やすため抽選権付の前売り券を販売しています。
◇前売り入場券について
⑴発売価格:前売り券 80円(大サービス景品付き抽選券としかも特別サーカス券付で全館無料で観られるお得な前売り券です)
⑵発売総組数:10万枚を1組とする8組(C,D,E,F,D,H,I,J)
⑶抽選期日 場所:昭和27年4月1日 会場内野外ステージ
⑷景品引換期日:抽選の日から会期中
⑸景品引換場所:四日市市幸町 四日市博覧会事務局
景品内容:全線優待乗車証付三大電鉄株(近鉄・名鉄・三交)2000株(選択自由)4本 そのほか7万名に当たる豪華な景品です(株券です!しかし4本とは トホホ 他の景品に期待しましょう)
そして、開催にあたっては、神職によるお祓いが野外ステージで開かれました。現在では考えられない光景です。