礒津の内部川河口から吉崎海岸を回ってみた。今の季節、礒津の海岸はすっかり草でおおわれていた。
吉崎海岸は、ウミガメの産卵場所として有名である。砂州を探し求めてやってきた動植物が、猫の額ほどの砂浜に生息地を見出している。産業振興の結果、四日市ぜんそくに象徴されるように、その分だけ自然や生活が破壊されてきたのである。
大正2年〜8年頃の吉崎海岸
吉崎海岸は、市内に残る貴重な自然海岸で、アオウミガメやシロチドリをはじめ、浜辺の動物にとって大切な場所となります。また浜辺という厳しい環境で育つ海浜植物も数多く見られ、ハマヒルガオを代表とする花々が春から夏にかけて見頃を迎えます。恵み豊かな自然を将来の世代に引き継いでいけるよう、海岸の環境をみんなで守っていきましょう。 四日市市環境保全課
『海』
海は広いな大きいな 月がのぼるし日が沈む
海は大波青い波 揺れてどこまで続くやら
海にお船を浮かばして 行ってみたいなよその国
『海』
松原遠く 消ゆるところ 白帆の影は浮かぶ
干し網 浜に高くして かもめは低く波に飛ぶ
見よ昼の海 見よ昼の海
鳥山 闇に著(しる)きあたり 漁火(いさりび)光 淡し
寄る波 岸に緩くして 浦風 軽(かろ)く沙(いさご)吹く
見よ夜の海 見よ夜の海
追記:前に富洲原小学校を過ごされた方が、学校からすぐ東に浜辺が広がっていた事を話された。これは大正2年〜8年のマップである。住吉町をまたがないことには海には出られない。