諏訪商人塾でぜひ取り上げたい本を見つけた。
「すごい店の すごい売り方! なぜあの店には人があつまるのか?」 桑原聡子著 PHP研究所
商品構成はもちろんだが「何を買おうかなと?」と悩むお客さんを思わず買いたくなる衝動に駆らせる極意が、この本にはあった。
それはPOPだ。単なる諸品説明を超えた魅力あるPOPのパワーだ。
POPは、販売促進のため、売り場で商品を直接宣伝する広告物のこと。
誰でも簡単にできて、経費を使わず、しかも高い効果が期待できる。
ただし、その内容に熱意と工夫が必要だ。
たとえばサンマ。「旬です!トビキリの鮮度です」でなく「くちばしが黄色いのが鮮度のよいサンマです」目の前のサンマのくちばしが黄色だったら買ってみようという気になる。
たとえばトマト。「糖度が5度です」でなく「普通のトマトの糖度は5度くらいですが、このトマトは8度もあるんです!」
ただし、「書けばいい」のではなくPOPを裏付ける店全体の姿勢が大切だと述べております。
商品を通して、お客様の生活を楽しく変えてしまう提案型のPOP。
不揃いなりんごはジュースにして、不揃いなナスやきゅうりは漬物にしてはいかがですか?うちは農家から直送の店です。
接客には会話力・提案力も求められる。
「語ることのできる商品を扱うので、お客様と話すことが楽しいんですよ」
楽しいネーミングと提供方法が光る店「LUSH」では「新鮮・手づくり・安全・愉快」が企業ポリシーとなっている。
「愉快」とは
ワクワク・ドキドキした提供方法のこと。お客様を楽しませたいという気持ちがいっぱいのお店なら、必ず、繁盛、間違いなしであります。