四日市での販売は、湊寿司の丹羽さんのみでした。米食文化研究所さんのサイトでは、国鉄の場合、原則一駅一店舗の駅弁の販売を許可していたとありました。
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湊寿司さん 30銭
昭和11年3月から5月まで、千歳町埋立地で開催の“国産振興大博覧会”を記念して販売された湊寿司さんの弁当です。金30銭はやや高級であったと想像できますが“会場内の鉄道案内所をご利用ください”の注意書きから、四日市駅構内で買い求め、会場内へ持ち込んで食べる人が多かったと思われます。
湊寿司さん20銭
四日市駅構内の“湊寿司”さんは、戦後どうなったでしょうか?
昭和27年開催の“講和記念博覧会”の折に出された四日市旅館案内を見ると国鉄四日市駅前(37番の位置)にミナト屋(電話1973番)があります。ここが戦前の湊寿司(電話917番)でしょうか?電話も悩ましい番号です。
追記:たいじゅさんからコメントをいただき、昭和43年のゼンリンマップを見ますと、みなと寿司さんは蔵町で営業しておみえで(マップ右)、みなと旅館さん(マップ左)はまた別の寿司屋さんではなく、旅館でした。
湊寿司さん 20銭
昭和に入ると不況の色が出始め、昭和15年頃から戦時色が強くなり(10月大政翼賛会結成)、駅弁のパッケージにも反映されるようになります。駅弁は移動する兵士に給されることが多かったようで、パッケージからは、大陸で戦う兵士を応援します!のメッセージが込められていて“おいしさ”は何も伝わってきません。
Webサイトより 復刻弁当
売り子さんの音声が入ったサイトです。
駅のホームに立ち売りがいたあの頃(S55.8): 昭和の記憶と復活蒸機
パッケージばかりではなく、中身が見たいとググってみました。
松浦商店 復刻弁当 松浦商店 復刻弁当 – 駅弁ぐるめ – 駅弁ポータルサイト –