世間様はいい加減だ。
いや、世間様の動きが早いのだ。素早く変化するので、私には追いつけない。
その時どきの気分次第で、判断基準を変えてしまうらしいのだ。
今の世間様は、民主党に優しい。
鳩山由紀夫さんや小沢一郎さんに、温かい眼差しを向けている。
「自民党よりはまし!」
そのように思っているのだろうか。
それとも、まだ始まったばかりなのだから、もう少し様子を見ようと考えているのだろうか。
鳩山総理の「個人献金問題」は、もともとはひどい話のように見えた。
母親から贈与されていたお金を、他の個人からの献金として処理をしていたらしい。
とすれば、幾つかの法律違反がからんでいる。
秘書は事情聴取されたが、首相本人や母親は、上申書ですませるのだという。
もちろん上申書に、息子さんは、「私は知らなかった」と書くのだろうし、母親は、「息子可愛さにしたことで、悪意はない」と書くに違いない。
しかし、世間様は優しい。鋭く指摘もせず、怒りまくりもしない。当たらず触らずだ。
自民党内閣だったら、どんなことになったろうかと、つい思ってしまう。
大不景気やデフレスパイラルと叫ばれている中、小沢一郎さんは、大きな訪問団を引き連れて中国詣で。
新人議員に事業仕分けを手伝わせようとしたら、小沢一郎さんがストップをかけた。
「事業仕分けの手伝いより、勉強のほうが先だ!」
小沢一郎さんは、そのように怒ったと聞いている。
今回、そんな新人議員を大勢引き連れて、中国のお勉強に行った。
しかし、世間様は怒らない。
テレビや新聞も、温かい眼差しで見守っている。
新人さんたちは、胡錦涛さんに握手してもらって、大いに感激している様子。
「事業仕分けを手伝っているより、よっぽどましだったわァ!」
照り輝いている新人議員たちの顔が、何よりの証拠だ。
世間様は、テレビや新聞が代表している。テレビが好意的ということは、世間様も好意的ということだ。
私の考えと世間様の考えとでは、大きな違いがあるようだ。
私は時代遅れなのかもしれない。
川島英伍さんの「時代遅れ」という歌、私は大好きだ。だが、実は唄えない。
友人のTさんが上手に唄う。憶えようと思いながら、まだ実現していない。
♪ 妻には涙を 見せないで
子供に愚痴を 聞かせずに
男の嘆きは ほろ酔いで
酒場の隅に 置いてくる ♪
・・・・・・・・略・・・・・・・・・・・・・・・
♪ 目立たぬように はしゃがぬように
似合わぬことは 無理をせず
他人の心を 見つめ続ける
時代遅れの 男になりたい ♪
・・・・・・・・・略・・・・・・・・・・・・・・・
(作詞 阿久悠 作曲 森田公一 唄 河嶋英伍 より)
こんなことで腹を立てていては、この歌を唄う資格はない。
別館として、写真俳句ブログの「いのちの囁き」を開いてます。
ご覧いただけると嬉しいです。
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