国民学校1年生の冬(昭和16年12月8日)、大東亜戦争が勃発した。
そのころの私たち愛国少年は、「兵隊さんになること」が夢だった。憧れていた。
「一生懸命に勉強して、予科練に入る!」
私が憶えている具体的な「夢1号」だった。
可哀想な夢だったかもしれない。しかし、当時は真剣そのものだった。
親たちがどのように思っていたか、今は知るよしもない。
昭和20年8月15日、敗戦によって、その夢も儚くも消えた。
それ以降、夢はいろいろと変わった。厳しい現実に直面しながら、縮小し変遷した。
だが、その時代その年齢なりに、夢はあった。
ささやかながら、今もなお、夢は持っている。
もちろん、宝くじではない。
小粒でも夢あればよし八つ手咲く 鵯 一平
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