新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

前後不覚

2009年12月07日 08時50分25秒 | 身辺雑記

 泥酔した挙げ句、何処かの事務所に入り込んで、ソフアーに寝ていた警察官が逮捕された。そんな事件が、テレビニュースで流れた。

「いくら飲み過ぎたからといって、前後不覚になるってあるのかしらねえ」

 カミさんにとっては、とても不思議なことらしい。

 日頃の私を見ていたかぎり、そのようなことは考えられないからだ。

 それはカミさんに見えなかっただけで、実は私とて泥酔が皆無ではなかった。

 もちろん、いかにだらしのない私でも、喧嘩をふっかけたり、女性のお尻に触ったりなどはしない。

 私の言っている「泥酔」は、腰がふらついてしまうことではない。他人の家に入り込んでしまうことでもない。 

「酔いから醒めた後、どうしても思い出せない時間帯があった」、ということなのだ。

 その時間帯に、何かをしでかした可能性はゼロではない。

 そんな朝、私はかなりの不安に駆られる。とは言っても、一緒に飲んだ仲間に、あからさまに「夕べの記憶がないのだけれど、何かしでかさなかったか?」と、聞くのも憚れた。

 そのような場合は、「夕べはだいぶ飲んじゃったなあ」などと言いながら、記憶が残っている部分から探り始めるのだ。

「君と別れたのは、○×屋だったよなあ」

「ええ、あそこで別れました。A君がお宅まで送って行ったと聞いていますよ」

「そうそう、A君には悪いことをしたなあ」 

 やっぱり、A君に送ってもらった附近以降、記憶から消えていたのだ。

 ツジツマを合わせをしながら、探索を次ぎへ次へと進める。

 ここまではっきりすれば、あとはA君の話を聞かなければならない。

「先輩はずいぶん遠慮されていましたが、久しぶりに奥さんの顔も拝みたかったので、玄関まで行ってしまいました。お邪魔してすみませんでした」 A君の弁だ。

 つまり、何の阻喪もせずに、家にたどり着いていたわけだ。

 そんな状況であったのにもかかわらず、次の朝、

「あれ・・?ここは何処だ・・・?」、と、わが家の天井を見たことがあったのである。

 記憶の一部が消えてしまっていたのだ。

 カミさんから見れば、後輩に送られて機嫌良く帰ってきた私が、そのまま寝たとしか思っていない。

 もうこのような呑み方はしていない。

 これではアルコール中毒の寸前だ。医師にも注意を受けた。

「一合程度ならいいですよ」

 医師にはそのように言われているのだが、今はかなりセーブしている。

 別館として、写真俳句ブログの「いのちの囁き」を開いてます。

 ご覧いただけると嬉しいです。

   → こちら

   

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする