今年の「流行語大賞」に、「政権交代」という言葉が選ばれた。
正直の話、誰が選んでいるのか私は知らない。今まではあまり興味もなかった。去年の「流行語大賞」がどんな言葉だったか、もう憶えていない。
今年の流行語となった「政権交代」も、来年の冬ころは、きっと忘れているに違いない。
流行語になったことは忘れても、「政権交代」という事態は、ずっと継続していく可能性は十分にありうる。
とは言いながら、きな臭い話がないでもない。
鳩山内閣を揺るがすとしたら、デフレや円高を中心とした「経済問題」と「偽装献金問題」。
特に、清潔を売り物にしていた鳩山総理にとって、「偽装献金問題」は大きい。
「金持ちの母親が、勝手にお金をくれた」、と開き直るわけにはいかない。
過去の5年間、数億円を超える巨額が、母親から息子に贈与されていた疑いだそうだ。
この件に関し、かつての鳩山総理は、「事実が明らかになってくれればいい」、と他人事のようだった。
その内、「私がしたわけではない」、とも言っていた。
仮に秘書がしでかしたことであっても、今までの鳩山総理は、「秘書の問題は議員の問題」として、他の議員を批判していた。
一昨日の参議院本会議では、「母親からの資金提供があったとすれば、検察の解明を待って、法に照らして適切な対応をとる。司法判断を待ち、その結果に基づき、首相としての使命を果たしたい」、と発言した。
臨時国会の会期は、4日という短いものであった。献金問題に関する野党の攻撃を避けるためだったとも言われている。
真偽のほどは検察が調べている。私たちが云々できることではない。するつもりもない。
しかし、このような重大な時期に、総理周辺に疑惑があるのでは、いささかイヤになる。
平成22年度予算編成に先立ち、「事業仕分け」が行われている。さまざまな論議はあるにしても、多くの国民から期待されていることは事実だろう。
鳩山内閣の政治姿勢に、私としては賛成出来ないことが多い。特に、歴史認識や外交や防衛に関して異論もある、
さはさりながら、国民が「政権交代」を選択したのだ。掲げたマニフエストを中心施策として、粛々と進めてもらいたいと思う。
そのような折り、総理身辺の疑惑にはゲンナリだ。
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