新・ほろ酔い気分

酔っているような気分のまま、
愚にもつかない身辺雑記や俳句で遊んでおります。
お目に留めて下されば嬉しいです。

認知症でしょうか?

2009年12月09日 08時06分33秒 | 身辺雑記

 認知症の診察をしてもらった。

 その病院では、神経内科が認知症を診ていた。

「どのような理由から、診察を受ける気持ちになったのですか?」

 それが最初の質問だった。

「ここのところ、物忘れが激しいように思いましたので・・・」 私は正直に答えた。

「誰かにそのことを言われたのですか?」

「ええ、いつも家内には言われています。自分でも、そのように思いますし……」

「今日は奥さんに言われてきたのですね?」

「いいえ、家内には内緒できました!」 まさかこんなこと、カミさんに言えるものか!

 まずはそのようなヤリトリから始まった。

 担当の医師は、私の顔を凝視しながら、矢継ぎ早やに質問を繰り出してきた。

「今日は何年何月何日ですか?」、「何曜日ですか?」、「100引く7は幾つですか?」、「さらにそこから7を引いたら幾つになりますか?]、などなど。

 いきなりのことだったので、私はドギマギした。

 面接試験の気分さながら、ひどく緊張をして回答した。

 小道具を使っての質問もあった。

 あのような緊張は、久しぶりのことであった。

 やがて医師から、次のような話があった。

「心配ありませんね。30点満点の30点です。20点以下なら認知症を疑いますが、あなたにはその心配、まったくありません」

 医師は、「まったく」という点を強調してくれた。

 ガンの経過観察をはじめ、目の検査、自動車の高齢者講習、免許更新、認知症検査・・・。

 おおよそのチェックが済んだ。私はしばらく死なないことに決めた。

 だから、車を取り替えた。ギアチェンジの具体的な一歩のつもりだ。

 年齢を考えれば、免許証を返上する人もいる。無謀と思われるかもしれない。そこには、私の密かな覚悟があった。使命感かもしれない。

 先の日曜日は「大安」であった。新しい車が入ってきた。

 過信は厳に慎まなければならない。

 高齢者と言えば、走っているだけで迷惑がられるのだから……。

 別館として、写真俳句ブログの「いのちの囁き」を開いてます。

 ご覧いただけると嬉しいです。

   → こちら

 

 

コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする