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図書館・情報学関連の雑記、読書ノート、音楽ノート、日常生活の愚痴など。

早稲田大学での日本図書館情報学会

2018-05-13 10:39:58 | 図書館・情報学
  日本図書館情報学会の研究集会があったので会場の早稲田大学に行ってきた。僕が早稲田大学を訪れるのは学生時代以来で、20年以上前の学園祭でのこと。まだ学園祭を革マル派が仕切っていた頃で、入場にあたってパンフレットを千円で買わされた記憶がある(このパンフ代が彼らの資金源になっていた。今は革マル派は排除されている)。植木等の『日本一のホラ吹き男』で出てくる1960年代のキャンパスと、僕がみた1990年代のキャンパスはあまり変わらないという印象だった。今回訪れたら少々様変わりしていて、昔ながらの教室棟と、高層ビルなど新しい建物が混在していた。立て看板も少なくなっていた気がする。

  学会での仕事は司会(公式)と異動のあいさつ(非公式)である。中央大の小山先生とのペアでの司会だった。彼は数年前まで日大の文理学部にいたので、僕の前任者ということになる。暇なときに「なぜ日大をお辞めになったのですか」と尋ねようと考えていたのだが、そのような機会がくることはなかった。ただし、こういう恐ろしいことを聞く前に彼ともう少し親しくなっておく必要があるかもしれない。今回の学会は来場者が多くて盛況で、かなりの数の知人に会うことができた。早い時間帯で予想していたよりも多くの人にあいさつしたので、午後の進んだ時間にお会いした田村先生や上田先生に渡す名刺が無くなってしまった。不覚である。

  発表では尚絅大学の桑原芳哉氏の「日本の公共図書館は何館か:統計調査の差異に関する考察」が面白かった。2015年のJLAの『日本の図書館』と文科省の社会教育調査の間に存する全国図書館数のズレを問題にする内容で、二つの調査結果を比較しながらどこで漏れまたは過記載が起こっているかを検証していく。カウント方法、定義の問題、回答ミスなどを指摘しながら、最終的に発表者なりの推計値を出してきれいに締めくくっていた。細かい数値は忘れてしまったのだけれども、3300館以上にはなるらしい。

  今回、夫婦で学会に来ている、というケースもけっこう見かけた。独身者には「発想を変えれば学会だってデートに使える」とアドバイスできるかもしれない。いやまあ、会場内で夫婦二人でいるところを見せたりしないので、あちらもそれなりに気を遣ってはいるみたいではある。
  
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