29Lib 分館

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12月14日の衆議院議員選挙・埼玉十三区についてあれこれ

2014-12-15 22:09:14 | チラシの裏
  住民票をこれまで縁もゆかりも無かった春日部市に移してからの初めての衆議院議員選挙を経験した。候補者は土屋品子(自民)、秋山文和(共産)、中村匡志(次世代)、山内康一(民主)の四名(すいません、本ブログは敬称略で書きます)で、いずれもよくわからない。ん…、民主党の候補者はどこかで見たことのある名前のような…、と思って調べところ、ブログ『蟷螂の斧』(外部リンク)の人か。熱心にフォローしていたわけではないけれど、BLOGOSでたまに記事が流れてくるのを読んだことがある。僕と同い年のようで。

  ブログ記事が伝える山内康一の印象は、中道派の、実にまともな、クレバーな人というもの。政治家のサイトって自己顕示欲に溢れているイメージがあるけれども、彼の文章ではそのあたりが抑制されており、憤りに駆られそうな「正義」に関わる問題でも、「悪者」を作って罵倒したりせずに冷静な情勢分析に終始している。落ち着いて理路整然と問題を整理できる知性の持ち主なのだろう。ただ、文章から伝わる中庸で冷徹な人柄からは、選挙において力を発揮しにくいタイプかもしれない、という印象もまた受けた。自分自身を外から客観的に眺めることのできる人にありがちな。演説を見れば印象が変わるのだろうか(今回はそういう機会が無かった)。

  この選挙で彼はどうも落下傘候補だったようで、現職で地盤のある土屋品子の前にあえなく敗れ去った。比例復活もなし。政治家として得難いバランス感覚があると思うので、捲土重来を期待せずにおれない。もともとは郵政解散のときに自民党候補者として神奈川九区で当選し、その後みんなの党の結党に参加し、その解党を受けて民主党に籍を移しての初めての選挙だったようだ。うーむ、所属政党の解党があってしようがないとはいえ、短期間で所属政党がころころ変わっているのはマイナス要因かもしれない。

  何かの縁だから埼玉13区で地盤固めしてしてくれるといいと感じる。「国政選挙に地盤なんて」と考える人もいるだろうが、マイナス要因を打ち消して信用を高める唯一の方法だろう。時間はかかるけれど。ちなみに、僕が以前籍を置いていた神奈川4区(参考)は浅尾慶一郎が無所属のままトップ当選しており、いつの間にか支持基盤の盤石な候補者になっていた。彼は、落下傘になることを拒否して民主党を除籍されながら、地道に選挙区内の支持を固めて今を築いてきた人なので、参考になると思う。
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