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図書館・情報学関連の雑記、読書ノート、音楽ノート、日常生活の愚痴など。

小牧市新図書館建設計画に対する雑感

2015-07-10 18:48:01 | チラシの裏
  僕の実家のある愛知県小牧市において新図書館が建設される計画がある1)2)。小牧市といってもあの辺りで暮らしていなければイメージがわかないだろう。県外では「小牧・長久手の戦いで家康が本陣を構えた小牧山がある」という情報を知っている人にたまに出会う。が、史跡がウリという街ではまったくない。重要な点は、東名・名神・中央の三つの高速道路が交わる交通の要地であり、工場とトラックターミナルがたくさんある街だということである。これら法人事業所のおかげで裕福な自治体である。

  現図書館は小牧山のすぐ東にあるが、1969年に建てられたもので古く、その老朽化と狭隘化が懸念されている。というわけで、新図書館という話になったようだが、予定されている敷地は現図書館よりももっと東の名鉄小牧駅前である。この用地選定には紆余曲折があったようだ3)。そして指定管理者になるのがTRCと、CCCすなわちTSUTAYA。この取り合わせって他の図書館にあるのだろうか?TRCはもうすでに図書館の取引業者だから、市のほうが敢えてCCCを加えたかったということだろう。モデルとしているのは武雄市図書館だという。

  僕は武雄市図書館に対して否定的ではない(参考1 / 2)のだが、それをそのまま小牧に持ってくることにはついてはコンセプト面での疑問がある。第一に、武雄では町興しの目玉として図書館が使われたのだが、モノレール事業に失敗(今も廃墟が残っている)しても健全財政である小牧市にそもそも町興しが必要なのだろうかという点。まあ図書館にお金をかけてくれるということに図書館学関係者として喜ばしい気持ちもあるのだが。第二に、武雄の場合は市街地から外れた場所に図書館があったので問題無かったが、駅前にカフェ付の滞在型図書館を作るのは座席取りを激化させないだろうかという点。滞在型は現在の流行となっているとはいえ、駅前ならば回転率を高めるレイアウトにしたほうがよくない?だって名古屋圏なんだから小牧の人はカフェが大好き(参考)、朝から粘るよ。

  とはいえ僕に対案があるわけではないし、出来たら出来たで帰省するたびに訪問しそうだな。カフェ付設ならば、スタバよりもコメダのようなモーニングセットの付くところを望みたい。ああ、また無責任なことを書いてしまった。

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1) 小牧市 / 新図書館の建設
  http://www.city.komaki.aichi.jp/shogaigakushu/library/010859.html

2) 小牧市 / 新小牧市立図書館建設基本計画について
  http://www.library.komaki.aichi.jp/f-topics18.html

3) 当初は「ラピオ」という駅前の商業施設に入る予定だった。なおラピオにはすでに市の児童図書館がある。
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