ひろの東本西走!?

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円形校舎の螺旋階段

2007-09-09 21:02:30 | 近代建築

1月に「円形校舎2題」として北須磨小学校と清風学園を紹介しましたが、清風学園を文化祭で再訪。前回撮れなかった中央部・螺旋階段の写真です。

上の方の階には行かなかったのですが、写真で見る限り、螺旋階段部分は建物の構造強度は分担していないようですね。と言うことは、周囲の教室部の柱・梁で基本的な強度を受け持ち、中央部に張り出した片持ち梁でここの床を支えているということでしょうか。他の円形校舎の構造はどうなっているのかな?

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世界陸上~メモリーズ(その2)

2007-09-05 23:01:18 | スポーツ

世界陸上の思い出写真集(その2)は9月2日の女子マラソン編です。

一度は5位に下がったものの、長居公園に帰ってきて必死で前に追いつき&追い越し、見事銅メダルを獲得した土佐選手。天晴れ!としか言いようがありません。嶋原選手、地元大阪の小崎選手の粘走も見事でした。

今回、色んな選手の名前と顔を覚えたので、北京五輪をより一層楽しめそうです。
わたしゃ、タイソン・ゲイすら知りませんでしたから・・・。

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一瞬の風になれ 第2部(佐藤多佳子)

2007-09-04 23:00:00 | 12:さ行の作家

Satou2_1 一瞬の風になれ 第2部(講談社)
★★★★☆’:85点

感動の世界陸上・大阪大会と共に夏も終わり・・・いや、まだまだ暑いですが、やっとこさ図書館から回ってきて読了した第2部の感想を書く時間ができました。

ピュアで若さがまぶしい、ど真ん中の直球勝負の青春スポーツ小説。神谷新二と谷口若菜の恋心も良い。

第2部も新二と一ノ瀬連たちの走るシーン、レースのシーンが素晴らしいのですが、Amazonにも書かれていたように第1部よりも人と人の心の繋がりに重きが置かれています。特に部長の守屋、新二が胸キュンの谷口若菜とその弟が良いです。

俺をナメてんのか?・・・絶対に追いついてやるから、思いっきり出ろ!(守屋)
どうしても走りたい連の気持ち。----脚を故障した連が、あの超自己中心だった連が、守屋のためにどうしても南関東大会のリレーに出ると言い張るというその気持ち----。どうしても走ってほしいリレメンの気持ち。どんなに走らせたくても走らせるわけにはいかない先生の気持ち。この葛藤は読み応えあり。
引退する3年生が最後に自分の思いなどを語るサヨナラ・ミーティング。史上最高に短かった守屋の話。史上最高に長かった浦木の話。守屋の突然の絶句に部員全員が泣いた。ここ、良いですね。

谷口若菜と弟も非常に良いです(母を亡くし、父と3人暮らし)。
弟のことを褒められ、嬉しそうに笑う谷口。”お姉さん”の顔だ。「肉じゃが」というタイトルのメールがまた良い。「弟は初めてのメニューに挑戦!・・・おいしかった。まずいけど、おいしかった。弟にも言われた気がした。やってみろって。よく考えてみるね」
えらいっ、弟。見たことないけど、おまえはえらい(by新二)。

ジュビロ磐田に入団した兄を誇りに思う新二。年季の入ったサポーターのおじさんとの会話良し。

終盤、とある人物に悲劇が襲いかかりますが、これは何となく予想がついたというか何かが起こりそうな予感がしていました。新二が「自分の方がひどい目に遭えば良かったんだ」という気持ちもやや類型的と言え、わざわざこのような設定にしなくても良かったかなという気もしました。ただし、その後の精神的復活物語は感動的でした。

   「トリーッ!鳥沢ーッ、春高、ファイトーッ!」
   鳥沢圭子ははっきりと俺を見て、かまぼこ形の目を見開いて、
   誰をも魅了する明るい笑みをぱっと浮かべた。
   そして、あっという間に目の前から消えた。

結構笑えるシーンがあったのも良かったです。
みっちゃん(三輪先生)曰く「(連は)インターハイって言葉でハートに火がつかない珍しいアスリート」
そして、みっちゃんが冬季練習で連に与えたテーマは「小学生かね、まったく」と言う新二でなくても笑えました。

   その一:休まない、その二:風邪ひかない、その三:ちゃんと食う

お喋り好きの高梨君は意外とおとなし目になっちゃいましたね。やはり「バッテリー」の瑞垣の敵ではなかったかな。

第3部を読めるのはいつになるんだろう。。。

◎参考ブログ:

   苗坊さんの”苗坊の読書日記”

************************ Amazonより ************************

  冬のオフシーズンを経て、高校2年生に進級した新二。冬場のフォーム作りが実を結び、スピードは着実に伸びている。天才肌の連も、合宿所から逃げ出した1年目と違い、徐々にたくましくなってきた。新入部員も加わり、新たな布陣で、地区、県、南関東大会へと続く総体予選に挑むことになる。
   新二や連の専門は、100mや200mのようなショートスプリント。中でも、2人がやりがいを感じているのが4継(400mリレー)だ。部長の守屋を中心に、南関東を目指してバトンワークの練習に取り組む新二たち。部の新記録を打ち立てつつ予選に臨むのだが、そこで思わぬアクシデントが……。

   第2部に当たる本書では、人と人の繋がりに重点が置かれている。新二と連の友情、先輩・後輩の信頼関係、新二と谷口若菜の恋愛模様。第1部で個々の人物を丹念に描き、読者に感情移入をうながしているだけに、皆の気持ちが1つになっていく姿は強く胸を打つ。
   特に、一人ひとりがバトンをつなげていく4継の描き方が素晴らしい。自分勝手と思えるほどマイペースな連が見せる、4継への、仲間で闘うことへの執着、意気込み。連のまっすぐな言葉に新二たちがはっとする時、その言葉は読み手の心にもストレートに届くのだ。
   本書は、起承転結でいうところの、承句と転句。さまざまな事件、障害、葛藤を経て、スピードに乗った物語は、第3部のフィナーレへとなだれ込む。(小尾慶一)

出版社/著者からの内容紹介
何かに夢中にだった、すべての人へ贈る青春小説
「最高だ」
直線をかっとんでいく感覚。このスピードの爽快感。身体が飛ぶんだ……。
少しずつ陸上経験値を上げる新二と連。才能の残酷さ、勝負の厳しさに出会いながらも強烈に感じる、走ることの楽しさ。意味なんかない。でも走ることが、単純に、尊いのだ。
「そういうレースがあるよね。きっと誰にも。一生に一回……みたいな」
今年いちばんの陸上青春小説、第2巻!


男子4×100mリレー、観客総立ちの興奮と感動

2007-09-03 23:10:31 | スポーツ

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世界陸上大阪大会が終わりました。
日本勢は大会中盤、有望選手が総崩れでどうなることかと思いましたが、ラスト2日間、男子4×100mリレー、女子マラソン(土佐選手、銅メダルおめでとう&ありがとう!)と頑張ってくれましたね。大会が終わってみれば、投てき種目や跳躍種目での最後の大逆転など面白かったなあ。

以下、遅ればせながら土日を振り返りました。

土曜日の夜は日本が出場する期待の男子4×100mリレー決勝を見るべくいざ長居へ。座席(S席 ¥17,000也)は第4コーナー近くの前から24列目で、棒高跳びやリレーを見るのに絶好のポジションでした。

この日の最終種目・男子4×100mリレー決勝の選手がコースに出てきたときから拍手大喝采。特に我々の前にいるのは不動のアンカー・朝原だけに、「朝原ー!」 「頼むぞー!」の声が飛び交いました。朝原選手は地元大阪の選手であるだけでなく、昨年5月のオリンピックデーランで次男と一緒に写真を撮らせてもらったので、とても親近感があります。

スタート前の静寂もやはりこの日一番でした。決してヒソヒソと喋っていない人がいない訳ではありありませんが、遠くの方のお子さんの泣き声が聞き分けられるくらいの静かさで、スタジアム全体が凄い緊張感に包まれました。ドキドキ、ワクワク、ソワソワ・・・。

そして号砲。スタジアムは早くも大歓声に包まれます。遠目ですが、1走・塚原はなかなか良い走りのように見えました。1-2走のリレーも問題なし。200mでの惨敗から蘇った2走・末続が激走し、3走・高平へもうまくバトンが渡ったようです。

あっという間に3走・高平がコーナーを飛ばして迫ってきました。速い!ひいき目に見たのでしょうか、「おおーっ!ひょっとしてトップ?」周囲の観衆も総立ちになる中、アンカー・朝原へのリレー。第4コーナーには他国の選手も凄いスピードと迫力で殺到してきて、順位がどうなっていたのか何も分かりません。バトンはうまく朝原に渡ったのか?大歓声・大興奮の中の一瞬の出来事で、それすらよく分かりませんでした。

遠ざかる朝原の背中。大スクリーンを見ると4、5位を走っているようです。あー、やっぱりメダルは無理か。しかし、そこから驚異的な追い上げを見せます。「行けーーーっ! 朝原ーーーっ! 抜けーーーっ!」大歓声に応えての朝原の力走は美しく、力強かったです。そして怒濤のゴールイン。「あぁーっ!」
あと5mあればなあ・・・。

しかし、2日続けての日本新・アジア新記録です。惜しくもメダルは逃しましたが、大声援に応えての激走は選手・観客ともに(レースには)敗れて悔いなしだったと思います。アテネ五輪の優勝タイムをも上回るタイムだったのも素晴らしかったですね。レース後、4人がスタジアムを1周して観客に応えてくれましたが、ずーっと観客の熱狂は続いていました。

世界規模の陸上の大会・試合を観戦したのは初めてでしたが、満員のスタジアムでの臨場感は素晴らしく、これはTVでは絶対に味わえなかったと思います。特にリレーでは鳥肌が立つほどゾクゾクとしました。また、男子4×100mリレー予選で日本は惜しくも全体の9位となって決勝進出を逃したのですが、いずれのランナーも終盤猛烈に追い上げて前の走者を抜いてくれたため、盛り上がりました。やっぱり、リレーで抜くのはカッコイイです。これは子供の運動会でも同じですね。えらい次元の違う話でスミマセン。

今、佐藤多佳子さんの「一瞬の風になれ 2」を読んでおり、短距離・リレーの素晴らしさにゾクゾクしていますが、やはり生の迫力・緊迫感・高揚感は凄かったです。とにかく日本チームの走りも観衆の大歓声・大声援も素晴らしかった!感動をありがとう。

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