北京旅行記その1は、世界遺産・天壇です。
天壇は明清時代の天を祀る場所で、皇帝にとって、春分に日壇に、夏至に地壇に、秋分に月壇に、冬至に天壇に出向き、それぞれの神を祀るのが重要な役目のひとつだったそうです。
天壇のシンボル的な建物である「祈年殿」は、下から見上げる角度になってちょっと分かりにくいのですが、青味を帯びた瑠璃瓦が美しいです。また、全体的に青・赤・緑・金の取り合わせが非常に色鮮やかで、小高い丘の上に佇む伸びやかな姿が印象的でした。
北京は排気ガスなどによるスモッグのせいか、スカッと晴れて青空が見える日は少ないそうで、かすかに青空らしきものを見たのもこの初日の数時間くらいでした。従って、写真的には天壇のものがベストです。後は日本人の感覚ではずーっと曇り(それもどーんよりとした曇り)でしたが、現地ではこれでも”晴れ”とのことでした。