龍は眠る(新潮文庫)
★★★★☆’:85点
「魔術はささやく」に続いてゆきうさぎさんの勧めがあり、gracemomoさんも高く評価されていた初期の宮部作品を読みました。全体的には、より軽みのあった「魔術はささやく」の雰囲気の方が多少私好みかなという気もしましたが、とても良かったです。本作の方が哀感が強く出ていましたね。
~Amazon 内容(「BOOK」データベースより)~
嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。何となく不思議なところがあるその少年、稲村慎司は言った。「僕は超常能力者なんだ」。その言葉を証明するかのように、二人が走行中に遭遇した死亡事故の真相を語り始めた。それが全ての始まりだったのだ…宮部みゆきのブロックバスター待望の文庫化。
******************* 【注意】以下、ネタバレあり *******************
人の心を読みとることができる、手で触れることによってより鮮明に相手の本当の気持ちを読みとることができるといった点で筒井康隆の「家族八景」、スティーヴン・キングの「グリーン・マイル」を思い出しました。ですが、その能力は嬉しいものではなく、稲村慎司と織田直也という二人の超能力・超常能力を持つ人間の苦しみ・悲しみがよく描かれていましたね。よくよく考えると、テレポーテーション等ちょっと荒唐無稽ともいえる内容もあるのですが、宮部さんの人に注ぐ愛と筆力の賜物か、そんなことは殆ど気にならず、またもやグイグイと引き込まれていきました。
慎司の両親、特に父親が良い味。
三村七恵、超good! 綺麗で心の美しい人には誰でも惚れちゃうでしょうけどね。「魔術はささやく」の真紀や”あねご”時田沙織のような元気娘も好きですが、七恵もいいなあ・・・。
悪友?生駒の明るさ・快活さも最高。
織田直也の死は哀切でした。でも、より強い能力を持っているが故に苦悩も深かった彼が、やれることはやりきったという満足感を持てたらしいのは救いではありました。慎司も含めて、結局、人は特別な才能の有無に関わらず自分がやれるだけのことをして人の役に立ちたい、役に立てればそれが幸せということだろうか。宮部さんが一番描きたかったのはここかな?
誘拐事件の犯人は、分かってみれば不思議でも何でもありませんでしたが(警察も気付いていたように)、読んでいる最中はあまり考えが至らず。高坂が、どう考えても自分には過去にそれほどの恨み・憎しみを買うような覚えがないといった不自然さが面白かったです。犯人がそれを言えるはずもなかったし、うまいひねりでした。
タイトルになっている「誰もが身体の内に秘めた眠れる龍」。この表現はちょっとピンとこなかったのですが、まあ本質には関係ないかな。
★★★★☆’:85点
「魔術はささやく」に続いてゆきうさぎさんの勧めがあり、gracemomoさんも高く評価されていた初期の宮部作品を読みました。全体的には、より軽みのあった「魔術はささやく」の雰囲気の方が多少私好みかなという気もしましたが、とても良かったです。本作の方が哀感が強く出ていましたね。
~Amazon 内容(「BOOK」データベースより)~
嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。何となく不思議なところがあるその少年、稲村慎司は言った。「僕は超常能力者なんだ」。その言葉を証明するかのように、二人が走行中に遭遇した死亡事故の真相を語り始めた。それが全ての始まりだったのだ…宮部みゆきのブロックバスター待望の文庫化。
******************* 【注意】以下、ネタバレあり *******************
人の心を読みとることができる、手で触れることによってより鮮明に相手の本当の気持ちを読みとることができるといった点で筒井康隆の「家族八景」、スティーヴン・キングの「グリーン・マイル」を思い出しました。ですが、その能力は嬉しいものではなく、稲村慎司と織田直也という二人の超能力・超常能力を持つ人間の苦しみ・悲しみがよく描かれていましたね。よくよく考えると、テレポーテーション等ちょっと荒唐無稽ともいえる内容もあるのですが、宮部さんの人に注ぐ愛と筆力の賜物か、そんなことは殆ど気にならず、またもやグイグイと引き込まれていきました。
慎司の両親、特に父親が良い味。
三村七恵、超good! 綺麗で心の美しい人には誰でも惚れちゃうでしょうけどね。「魔術はささやく」の真紀や”あねご”時田沙織のような元気娘も好きですが、七恵もいいなあ・・・。
悪友?生駒の明るさ・快活さも最高。
織田直也の死は哀切でした。でも、より強い能力を持っているが故に苦悩も深かった彼が、やれることはやりきったという満足感を持てたらしいのは救いではありました。慎司も含めて、結局、人は特別な才能の有無に関わらず自分がやれるだけのことをして人の役に立ちたい、役に立てればそれが幸せということだろうか。宮部さんが一番描きたかったのはここかな?
誘拐事件の犯人は、分かってみれば不思議でも何でもありませんでしたが(警察も気付いていたように)、読んでいる最中はあまり考えが至らず。高坂が、どう考えても自分には過去にそれほどの恨み・憎しみを買うような覚えがないといった不自然さが面白かったです。犯人がそれを言えるはずもなかったし、うまいひねりでした。
タイトルになっている「誰もが身体の内に秘めた眠れる龍」。この表現はちょっとピンとこなかったのですが、まあ本質には関係ないかな。
切ないでしょう、確か泣いたような記憶が・・・。
もう10年以上前に読んだので細かい事は全て霧のカナダへ~。(霧はロンドンやろ)
衝撃を受けたのだけはハッキリ覚えています。
次は「レベル7」へお進み下さい。
ゆきうささんとの新撰組談義は読み解くのが対辺、いえ大変でした。
でも面白くて楽しくて・・・さすがダジャレン隊員です。
私も小人(確かに小さい)、焼尽(燃えかすか?)、招人(まねいてどうする)、精進(これこれ)いたします。
ご清聴(清読)感謝いたします。
私は10年以上前に読んだわけじゃないけど、細かい事は同じく霧のカナダへ~。
(霧はロンドン、ロンドンといえばホームズ、私はアホームズ?)
次は「レベル7」なの? 私の中ではまぁまぁのレベルかなぁ。
ぐれえすさん&ひろさん
新撰組は嫌いだけど結構詳しいです。
司馬さんのを熱心に読んで、結果、アホって思ってしまった...
本物の掃除は好きじゃないけど、特に美化された送辞は卒業できない。
本物と相似点は剣使いと犬(ケン)が好きなトコ。
Me Her な Whiteです。
(そのまま日本人英語で発音してみましょう) ヾ(^_^;
「レベル7」は前半が案外ええドスよ。
~変態飛行ブラザーズ☆弟より
(はい、私も霧のカナダ ^^;)
宮部さんの超能力に対するスタンスが、
少しずつ変化していってますよね。
「レベル7」ではもっと変わっているはず。(「レベル7」じゃなかったかも)
ちょっとね、平井和正を連想させてしまって、
宮部さん、もう超能力ものは書かないほうがいいかもよって心配してしまいました。
ま、いらんお世話でしたけど。
読まれたんですね~・・・・私も読んで数年経っているので、また感化されて読み直してしまいそうです。
個人的には、「魔術~」の方が好きでした。
いろんな方があげてらっしゃる「レベル7」。この作品が初めての宮部作品でした。仕事の合間に休憩室で、みんなで回し読みしてたのですが・・・・ホント、前半がすばらしかったです。
ただ、最後は、え?あれれ?と、ここまで、盛り上げてくれた気分はどーーーしてくれるの?と思った記憶もありますが・・・
それ以降、「魔術~」にであったり、宮部作品への扉を開くには充分でした。
追記:2代目って何?
バトンです。
http://afteryoufesta.blog16.fc2.com/blog-entry-116.html
名前も含めて、だんだん訳が分からんようになってきた(^_^;
新選組以上に他の人には理解不能か・・・。
でも、もう後戻りは無理ーかー(バック無理ーかー)
>追記:2代目って何?
あれ? 何でしたっけ?
えーっと、はいはい。
あれは、”くれーと腐っ”の親父さんの方がプロレスラー、息子の方がK-1ファイターであることを示したつもりでした。
「龍は眠る」の評価はどうドスた?
別にレスは仮面へん、ちゃう、かめへんよ。
カ~ラ~ス~、なぜ泣くの~ 唐突ドスなあ。。。
三村七恵、良かったー!!!
じゃなくて、「龍は眠る」、良かったー!!!
次は「レベル7イレブン」かな?
ご清聴って静聴とばかり思っていました。
昔から全然成長してないわあ。
正調ダジャレンジャーとしては、整調&整腸して清澄な声調で清張にチャレンジ!
何で声が関係あるのかな?
声に出して読みたい清張。なんてえ言葉がありまして・・・。
あれへん、あれへん。あれ?変?(このネタ誰か使ったっけ?)
掃除て、もとい、総じて新選組が好きな私です。
>Me Her な Whiteです。
>(そのまま日本人英語で発音してみましょう) ヾ(^_^;
おー、ストレートだったのですね。
これ分かります?
Full it care coward to become miss not.
結構有名かも。