さて、「堀江オルゴール博物館」です。ここは故堀江光男氏が収集されたアンティークオルゴールを300台以上、全て演奏可能な状態で保存・展示されているという国内随一、いや世界でも希有な博物館だそうです。毎月テーマを決めて異なったオルゴールが演奏されるとのことで、何度行っても楽しめるのがいいですね。
15時45分からの演奏&見学は私ともう一組のカップルの3名だけでしたが、結果的にはゆーっくりと見学し、演奏を聴くことが出来て大正解でした。最初、ホールにあったストリートオルガンを2台演奏させてもらったのですが、これが面白い!大型の方は風を送るハンドルを回すのに結構力がいります。また、ハンドルを回すスピードで演奏の速度が決まるので一生懸命になります。オルガンだけでなく太鼓まで鳴らすのも面白かったです。ちょっと大きな子供さんなら楽しめそう。
その後、3階→2階→1階と珠玉の様々なオルゴールを見、解説と演奏を聴きながら降りていきます。案内の女性の方はオルゴールにとても詳しいようで、丁寧な説明が素晴らしかったです。オルゴールの音色は機種によって違いがありますが、可愛らしくて華麗ですね。小さなピンを1本1本シリンダーに打ち込んだ高級なシリンダーオルゴールや、それよりは安価で量産も可能なディスクオルゴール。特に前者は緻密な職人芸が要求され、現在では本場でも(殆ど?全く?)作られていないそうです。シリンダー6本で家が一軒買えるくらいのお値段!とのこと。オルゴールの枠には象嵌(?寄せ木細工)や螺鈿などの華麗な装飾が施されて、アンティーク家具としての価値も高いそうです。細かな装飾が施されたミニ建築物といった趣のものもありました。また、ロシア皇帝ニコライ二世のために作られたオルゴールなどもあり、その演奏を聴くこともできます。その音色は幾分???でしたが。それにしても、全部のお値段を合計すると凄い金額になるのでしょうね。ウン十億円?ちょっと想像できない。。。
最後に聴いたのは、バイオリン2台とピアノの自動演奏機でした。こんなのを見たのは初めて。弦を押さえたり弾いたりする動きは電磁コイルを用いているそうです。説明では、音色はちょっと・・・かもしれませんとのことでしたが、十分にそれらしく聞こえました。
1時間強の解説&演奏終了後、ホールと1階展示場の間にあった扉のステンドグラスが綺麗だったので聞いてみると、やはり古いもので、ドアはこのステンドグラスに合わせて作られたそうです。なお、ここでは保護のためでしょうか、ステンドグラスを透明ガラスでサンドイッチしているようでした。だから外からの光などが反射しております。
オルゴールが保存・展示されているのは新しく作られた建物で、この建物自体、良い響きとなるような構造になっているそうです。パンフレットを見ると、故堀江光男氏の旧邸宅もちょっとユニークなデザイン&造りでなかなか良さげです。お庭に出てその建物も眺めたかったなあ。
こんにちは。コメントありがとうございます。
小さなオルゴールは”可愛らしい”のですが、大型のアンティークオルゴールになると”華麗さ”や”ゴージャスさ”がプラスされます。まあひとことで言ってしまうと、”凄い!”です。えらく単純な表現ですが、機構なども含めてほんと凄いです。
芦屋ですか。ええなあ。
六麓荘は別格としても、芦屋のお宅は海の方も素晴らしいですね。