この夏一番の暑さとなった土曜日、まち歩きにこの日射しと暑さはきついなあと思いましたが、急きょ、これまで行ったことのない平野郷を歩くことにしました。
歴史的な背景などは、マキシムフォトグラフィーのWEBフォトエッセイ”平野郷を歩く 大阪市平野区の旧本郷七町と周辺の町”をご覧ください。
14時前、地下鉄谷町線・平野駅からスタート。暑い・・・。廃線となった平野線の線路跡が平野プロムナードとして整備されていました。なかなか雰囲気は良いのですが、できればレールそのものは地中に埋め込みでもよいから残して欲しかったです。
近代建築で知っていたのは登録文化財でもある小林新聞舗(新聞屋さん博物館)のみでした。商店街のアーケードのため前面しか見えませんが、アーチ窓・看板などに味わいがあります。
環濠跡を見ようと杭全神社に向かう途中に見つけたのがN野邸です。和洋のドッキングが不思議で魅力的ですね。色合いの違いが鮮烈。
環濠跡は小さな流れでしたが、静かでしっとりとした情景を生み出していました。
平野のまちなみにふさわしい建物には「まちなみ推奨プレート」が貼り付けられています。下の写真は「亀の饅頭」さん。幕末に建てられたと推定される店舗付き住宅を当初の形に近づける改修が行われたそうです。建物も良いのですが、商品ケースを乗せている石の台が印象的でした。
平野郷には他にも昔ながらの和風の建物が数多く残っているのですが、N野邸以外にも洋風テイストを持つ建築が僅かにありました。ここは洋風住宅部を持つ大きなお宅でしたが、和風の建物にも2階の壁や戸袋?にタイルが使われていました。
まちかどで見かけたタイル。かつてはタバコ屋さんだったのでしょうか。
11日からだんじり祭りがあるそうで、この日は試験曳きだったのでしょうか、あちこちでだんじりを見かけました。実家の方にはこのような感じの祭りはなかったので、私は神輿をかついだり、だんじりを曳いたりしたことがありません。浅草でたまたま「三社祭」を見たことがあるのですが(そのときの記事はこちら)、こういう祭りは風情があるし賑やかでいいですね。
この日はとにかく暑かったこともあって、いつものように精力的に歩き回る意欲は元々なかったです。予想通り平野に洋風建築は少なかったなあ・・・と思って駅に戻ろうとしたら、最後の最後に平野本町2丁目でK谷邸に遭遇。緑豊かな敷地の奥に実にいい感じで洋館(洋館部分)が佇んでいました。木部はやや傷みもありますが、それがいい味わいになっていると思いました。暑い中を歩いて良かった!
私も以前、全興寺などの平野町ぐるみ博物館を目当てに行ってうろうろした時、この商店街の小林新聞舗を見ました。
商店街、寂れてましたよね・・
町屋など和風の建物はたくさん見当たりましたが、こんなすてきな洋風のお屋敷もあったのですね。
環濠跡も知りませんでしたが涼しげないいところですね。
こんばんは。平野町ぐるみ博物館は原則として月1回の公開なんですね。この日はだんじりが町の中を練り歩いたせいか商店街にもそこそこ人は出ていたような気がします。ただ、言われてみれば開いていないお店もあったかなあ。。。
平野は基本的には町屋がメインですが、その中で洋風のお宅を探し出す楽しみもありました。もうちょっと涼しいときに全ての路地を縦横に歩いたらもうちょっと発見があるかもです。環濠跡はもうちょっと残っていればなお風情があったと思います。
平野本町2丁目でK谷邸は見つけれなかったです。
残念です…
また機会があればリベンジします。
K谷邸、私も場所をよく覚えていません。
そう辺鄙な(?)場所ではないものの、通りから家が見えにくかったように記憶しています。