イノシシの親子を見た後、風吹岩近辺でおにぎりを食べました。風吹岩は神戸の街を見下ろす格好の見晴台になっているのですが、東の方には荒地山の荒々しい岸壁などもよく見えます。
ここから上にまだまだコースは延びているのですが、２日後にハーフマラソンのレースを控えていることもあって、しばらく遊んだ後、金鳥山→保久良神社という別ルートで下山することにしました。
３人でのんびりと（と言っても下りなので勝手にスピードが上がってしまうのですが）下っていると、何と登山道を１匹の親イノシシがトコトコと登ってくるのに出くわしました。思わず３人の足が止まります。イノシシが出るとは聞いていましたが、まさか登山道でバッタリとは！
身体はさほど大きくないので恐怖感はなかったのですが、写真も撮りたいし（カメラはリュックの中）、どうしようかと迷っていると、イノシシは人間を恐れることなく近づいてきます。そして、ちょっとビビッた私の横に生えていた木の幹に前足をかけて引っ掻くような仕草をみせました。”威嚇”だったんでしょうか？それを見た次男は、パッと後ろを振り向いてお父さんを見捨てて１０ｍほど道を引き返して駆け上がりました。「あっ、逃げよった」と思っていたら、イノシシはそれを追いかけたりせず、横の林の中に入ってそこを登っていきます。結局、我々の少し上を歩いていたおじさんが、棒きれで威嚇した後に何か食べるものを投げ与えて、無事にやりすごしました。これが体重の重そうなイノシシが自分方に向かって勢いをつけてドスドスと走ってきたのだったら恐かったでしょうね。いやー、貴重な体験をしました。
その後、秋の日射しを浴びながら無事岡本駅に下山。風吹岩から１時間かからなかったかな？午後になってからも結構登ってくる人が多く、お互いに「こんにちは～」の声をかけあいました。山での「こんにちは～」は単なる挨拶というよりも、「元気ですか？大丈夫ですか？頑張って歩きましょうね」といった意味合いも含んでおり、なかなか良いものです。
P.S.次男は帰宅後、スイミングスクールに。かなり体力がついてきたのかな？
