ひろの東本西走!?

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亡国のイージス(映画)

2006-11-01 22:05:12 | 映画

Boukokuno1_1亡国のイージス(byTV放送)
★★★☆:70点(かなり甘めの採点)

先日の日曜洋画劇場で見ました。まあ楽しめたのですが、福井晴敏の原作を読んでいない人が果たして細部まで理解できたのか大いに疑問が残りました。

ノーカット・オリジナル版があるとして、TVでは全体の10~20%がカットされたのかなと思ったのですが、ひょっとしてあれがほぼオリジナルだったのでしょうか。長ければ良いというものではありませんが、場面転換などに唐突感があり、全体的にも説明不足・描き込み不足を感じました(人物の説明・描写を含む)。また、あの長くて熱ーい(厚いとも言う)福井晴敏の渾身の原作に比べると、どうしても薄っぺらさが目立ちました。ロケット弾の発射・迎撃シーンなど、そこそこ迫力&らしさはありましたが、あまり”戦争”という感じがしなかったのも残念。

重要なエピソードが幾つか抜けていたのも気になりましたね。

・如月行が受けた訓練シーンの凄まじさ(これで読者は彼がてっきり
 あの国の工作員だと思ってしまうのですが・・・)
・グッソーは実は・・・だったこと&日本は某国の手の上で踊らされて
 いただけだったこと

などなど。阪本順治が本作の監督にふさわしかったのかなという疑問もありますが、全体的には監督というよりも脚本のミスかな?

真田広之の仙石は原作のイメージとはかなり違う気もしましたが、この役作りは”あり”で、良かったです。いい役者さんです。ホ・ヨンファ役の中井貴一も良し。如月役の勝地涼 、顔立ちや雰囲気が「バッテリー」の原田巧役にピッタリと思いました。ちょっと年齢が上で実際に演じるには無理があるでしょうが。

映画を見たら原作の凄さが改めて分かり、再読したくなってきました。あの熱気が懐かしい。。。

◎参考ブログ:そらさんの”日だまりで読書”
         原作を読んだ人は皆さんほぼ同様の感想みたいですね。

now reading ・・・ 「幻夜」(東野圭吾) 面白い!