ひろの東本西走!?

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レ・ミゼラブル(東宝ミュージカル)

2005-06-01 21:29:14 | アート・文化
lesmiseレ・ミゼラブル
★★★★☆~★★★★★’:90~95点

Persiaさんのブログに触発されました(^_^)

私は7年以上も前に1回観ただけですが、これまでに観たミュージカルの中では一番印象に残っています。
と言っても、ミュージカルの舞台鑑賞経験は全部合わせても10回未満なのですが・・・。
当時の劇場飛天(大阪・梅田)で観たのですが、演技・音楽(歌)・セットすべてが素晴らしかったです。
座席がまた絶好のポジションで迫力も十分でしたね。

当日のキャスティング表を見返してみると、

 鹿賀-ジャンバル・ジャン、村井-ジャベール
 本田-エポニーヌ、鈴木-フォンテーヌ
 純名-コゼット、石川-マリウス、
 斎藤&前田-テルディナエ夫妻、
 そして、岡-アンジョルラス! 

でした。

岡幸二郎は名前すら知らなかったのですが、舞台に登場したとたん
”ひゃーっ、カッコイイなあ”と思いました。
歌も抜群にうまかったですし。
銃撃戦で倒れ、逆さまにぶら下がった状態でセットが回転してきたとき、
場内からは「ああ・・・」といったため息が。

エポニーヌは当然(?)、島田歌穂で観たかったのですが、いやいや本田美奈子も良かったです。
体つきが華奢な分、哀感が出ていました。
「オン・マイ・オウン」はTV等で島田歌穂でしか聞いたことがなかったのですが、本田エポニーヌも熱唱でジーンときました。

そうそう、私は劇団四季の「オペラ座の怪人」を京都で観たのですが、
当日が偶然にも3000回記念でした。
終演後も凄い盛り上がり方でした。

またミュージカルに行きたい!



隠し剣・鬼の爪(映画・DVD)

2005-06-01 20:30:00 | 映画
kakushiken隠し剣・鬼の爪(映画・DVD)
★★★★:80点

非常に評価の高かった前作「たそがれ清兵衛」が悲哀・情感にあふれたシリアス調の作品だとすると、本作品は、もう少し明るく軽妙な感じに仕上がっています。
その点は雰囲気が変わって好ましく思いました。
ただ、映画としては面白かったのですが、この内容で2時間10分はちょっと長いような気がしました。
丁寧な描き方とは言えるのですが、もうちょっと各エピソードを短めにして2時間以内にしてほしかったところ。
逆に高島礼子演じるご新造の哀れさは、もう少し強調しても良かったかな?

永瀬正敏・松たか子はともに良かったです。
前作で真田広之と宮沢りえが絶賛されただけにプレッシャーがあったと思いますが、文句無しの演技だったと思います。
特に永瀬は、軽妙な感じ、出世とは無縁で世間体を気にしない様子、きえに対する愛情・親愛の情を隠さない人柄など、まさにピッタリでした。
宗蔵の家では家族同様に育てられ(扱われ)、あれほど明るく元気だった”きえ”。しかし、婚家では苦労し、果ては病に倒れてもろくろく医者にも診てもらえず、薄暗い部屋に押し込められていた。松たか子、じゃなくて、きえが可哀想で可哀想で・・・。
そんな彼女を背負って婚家から救い出した宗蔵、人として天晴れ!

さてさて、同じ藤沢周平原作なので「たそがれ~」と雰囲気が似ているのは当然で致し方のないことだとは思いますが、脇役のキャスティングに不満あり。
下男の神戸浩、前作では彼の演技(? 地ですかねえ)のせいもあり非常に印象的だったのですが、今回もほぼ同じ役柄ですか。。。
そして、前作で見事な悪役・斬られ役を演じた田中泯が剣の師匠役で出てくるとは・・・。
前作を思い出させない作り方・配役の方がずっと良かったと思います。
小林稔侍くらいの再登場のさせ方であれば問題はないですが。

終盤の殺陣は屋外が多く前作よりも明るくて分かりやすかったですが、その分、若干迫力不足の面も。
鬼の爪を稽古しているシーンは誰が見ても”必殺仕事人”でしたね(^_^)
家老を倒すシーンは一瞬で鮮やか。
しかもそれを遠景で見せるとは・・・。
普通ここはアップですよね。うまい!
稽古のシーンが生きました。

「たそがれ~」は岸恵子が出てくる後日談は不要と思いましたが、本作のラストは明るくて良かったです。

なお、「隠し剣・鬼の爪」を含む藤沢周平の原作「隠し剣 孤影抄」は
★超オススメ★です。