国家の第一は民主主義である。美しさとか品格はまやかしの国家論である。新聞に掲載されている論文を中心に批判する。
品格より民主そして自由
名護市長選の争点をずらしたのは稲嶺候補とマスコミだ。だから負けた。
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名護市長選の争点をずらしたのは稲嶺候補とマスコミだ。だから負けた。
名護市長に辺野古飛行場建設を止める権限はない。だから、止めることができない。それは8年前に稲嶺氏が名護市長になる前からはっきりしていた。しかし、その事実を隠して市民には止めることができると嘘をついて当選したのが稲嶺前市長である。
止めると公約して市長になってから8年間経っても辺野古飛行場建設工事は止まっていない。止まっていないどころか確実に進んでいる。この現実を見れば名護市長が工事を止めることができないことを市民も気付くようになる。
・・・名護市長が辺野古移設を止めることはできない。これが現実・・・
このような意識が名護市民に広まったのである。もう、市民を騙すことはできない状況になってきたのである。
ところが稲嶺氏は「辺野古移設を止める」を選挙公約にした。「護岸工事は進んでいる状況だが、埋め立て面積はまだ1%に満たない。まだとめることができる。あきらめる必要は絶対にない」が稲嶺候補の弁である。
1%が2%になり10%20%と増えていき、100%になっていくのは確実である。名護市長には止める権限がないのだから名護市長が「まだとめることができる」といっても止めることができるはずはない。
「辺野古移設を止める」は実現不可能なのだから選挙公約にしてはいけないし、選挙の争点にしてはいけない。それなのに争点にしようとしたのが稲嶺氏である。稲嶺氏は落選した時に、「残念ながら移設問題が争点となり得ず、はぐらかされてしまった」と声を振り絞ったという。
市長選挙の争点は市民の生活をどうするかである。名護市長選なら名護市民の生活を争点にするのが当たり前である。
渡具知武豊氏は、現在の名護市が好調な県経済に乗り遅れているとし、 名護湾の海岸線を生かしたリゾート開発、中心市街地の再整備を言及。「にぎわいがあり、若者が夢と希望を持てる名護にする」と訴え、「子育てしやすい名護に」することを選挙の争点にした。名護市長選であれば当然である
渡具知氏は辺野古問題については国と県の裁判の結果を見て判断すると言ったし、「行政の長は、法律に従う、それ以上のことはできない」と断言している。
市長は法的に市長としての権限が保障されている代わりに権限以上のことはできない。過去に国、県、名護市の同意で決まった辺野古移設の問題はもう名護市長の権限で止めることはできない。
渡具知候補のほうが市長選の争点を正しく行い。稲嶺候補のほうが争点をずらしたのである。そして、マスコミも名護市長選の争点をずらした。
争点をずらして、辺野古移設問題で嘘をでっち上げて、嘘を名護市民に信じさせて8年前と4年前は稲嶺氏は当選した。稲嶺氏、共産党等の左翼政党そして沖縄二紙による嘘でっち上げの勝利だった。しかし、8年も過ぎると嘘の皮は剥げ落ちていくものだ。
ボーリング調査までは嘘が通用したが、護岸工事が進んでいくとさすがに辺野古飛行場建設を止めることはできないと市民は思うようになっただろう。すると、埋め立て申請、承認、ボーリング調査、終了、護岸工事開始、「K1」、「K2」、「K3」、「K9」と辺野古飛行場建設が計画的に着実に進んでいることが分かる。
埋め立て工事に入ったら、もう止めることができないと多くの名護市民は思っただろう。稲嶺氏が止めるという公約が嘘であることが分かったのである。
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年齢別の投票先である。10代から50代までは渡具知氏への投票率が高い。新しい情報を取り入れる年代だから辺野古飛行場建設工事は止めることができないと分かったのである。60代以上が稲嶺氏への投票が高いのは新しい情報に疎んじているからである。
6月には土砂による埋め立てが始まる。県知事選がある11月には埋め立てもかなり進んでいるだろう。それでも翁長知事は「辺野古移設を止める」を選挙公約にするという。そうしなければ共産党や左翼政党の支持を失うからだ。共産党のロボットに成り下がった翁長知事の運命は稲嶺前市長と同じだろう。
嘘はいつかは嘘の皮が剥がれる。辺野古の場合は埋め立て工事が始まった今年である。
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