嘘と隠蔽のジャーナリスト金平茂紀

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嘘と隠蔽のジャーナリスト金平茂紀

 皆さま。お久しぶりです。沖縄タイムスに帰ってまいりましたよ! またまた、沖縄をめぐるワジワジーした状況をぶっ飛ばしましょうねえ。というわけで、初回はスペシャル版です。ある方への公開書簡です。

 金平茂紀氏の新・ワジワジー通信が始まった。最初のコラムは「沖縄の現実こそ非人道 ケネディ大使に正義期待」という題名である。

金平茂紀(かねひらしげのり)
TBS報道記者、キャスター、ディレクター
1953年北海道生まれ。TBS報道記者、キャスター、ディレクター。2004年ボーン・上田記念国際記者賞受賞。著書に「ホワイトハウスから徒歩5分」ほか。

 「沖縄の現実こそ非人道 ケネディ大使に正義期待」の題名には嘘臭さがある。金平氏は「ケネディ大使に正義期待」と書いているが本気でケネディ大使に正義を期待しているのだろうか。どうもうさんくさい。。
 情報が豊富なジャーナリストであればケネディ大使がどのような人生を送り、政治についてどのくらい精通しているかを知っているはずである。ケネディ大使に正義を期待するということはケネディ大使の政治的実力に期待するということになる。本当にケネディ大使に政治的な実力があるだろうか。
 ケネディ大使は政治家ではない。外交の専門家でもない。政治や外交に素人である。素人であるケネディ大使にベテランジャーナリストが期待するなんておかしい。


拝啓

 多くの敬愛を集めてやまないキャロライン・ブービエ・ケネディ米国駐日大使閣下。大使としてご就任以来のめざましいご活躍ぶりを拝見している日本人の一人として、ここに新年の無事到来のお喜びを申し上げるとともに、失礼ながら是非とも申し上げたいことがございまして筆をとらせていただきます。
「新・ワジワジー通信」
 沖縄タイムスに掲載した新・ワジワジー通信」を日本語を読めないであろうケネディ大使が読むだろうか。ケネディ大使に申し上げたいのなら、直接ケネダィ大使に送ればいい。
 これはケネダィ大使に申し上げる風を装って沖縄県民に向けた文章である。

 私は日本のジャーナリズムの世界でたかだか30数年仕事をしてきた者の一人にすぎません。長年取材をしてきたなかの重要テーマのひとつに、沖縄にある貴国の軍事基地をめぐる諸問題があります。長きにわたる日米関係の歴史のなかで、私たち日本国民は、多くの価値を貴国の人々と共有するに至りました。なかでも民主主義の実現を保障する諸価値(言論、出版、報道、表現の自由)や、少数者、弱者の人権が保護されなければならないこと、差別をなくしていくことの必然性は、私たち日本の国民も、大いに貴国の建国の歴史から学ばせていただきました。独立戦争は、貴女の祖先たちが、イギリス本国の植民地主義から自由を求めて展開した偉大な闘いでした。正義が遂行されなければならない。人々はそのように考え闘いに加わったのでしょう。
      「新・ワジワジー通信」
 褒めあげてから落とす。それが見え見えの書き出しである。

 2013年の映画『ザ・バトラー』(邦題は『大統領の執事の涙』)はご覧になったでしょうか。日本でも公開されて評判を呼びました。1952年から86年まで8代の大統領に仕えたホワイトハウスの黒人執事のストーリーです。貴女のお父上も勿論(もちろん)登場します。まだ幼かった頃のあなたも映画のなかで描かれていましたね。貴女のお父上=J・F・ケネディ大統領の正義を求めて差別を憎む姿(公民権運動への深い共感など)に日本の観客たちも心を動かされました。ですから、私たちは2014年に貴国のミシシッピ州ファーガソンで起きた出来事を着目していました。貴国において正義はどのように遂行されるのかと。
     「新・ワジワジー通信」
正義を求めて差別を憎むのは米国の歴代大統領の姿勢であり、ケネディ大統領もその一人でしかない。他の大統領と違わない姿勢なのにあたかもケネデイ大統領だけが差別を憎んだ大統領であるように書いている。それには次の文章に展開するためである。

 それにしても沖縄で現在起きていることを考える時、(沖縄の言葉では「ワジワジー」というのですが)、不正義が放置されていることに怒りと悲しみがあふれるのを禁じ得ません。沖縄の人々の民意が踏みにじられる根拠に貴国の軍事基地がなっているという冷徹な現実を看過するわけにはいきません。去年の2月に沖縄を訪れた貴女は、公式予定にはなかった稲嶺進・名護市長との会談を行いました。私はその場で取材をしていたのですが本当に驚きました。圧倒的多数で新しく選ばれた翁長雄志県知事があいさつのために上京した際、首相官邸が足を踏み入れさせなかった対応とは全く対照的です。わずか1年前に、官邸をあげてあの仲井真弘多・前知事を歓待した政府がやったことがこれです。
     「新・ワジワジー通信」
 沖縄の不正義しかもそれが米国のせいであるということを書くために、ケネディ大使の父親ケネディ大統領の正義を書いたのである。
 ケネディ大統領と沖縄の関係は深い。兼平氏のいううわべの軽い正義不正義のこととはかなりかけ離れた、東西対立という深刻な政治問題でケネディ大統領と沖縄の関係は深い。
沖縄の米軍基地を重視し強化したのはケネディ大統領だった。 
ソ連がキューバに核ミサイルを設置しようした時、ケネディ大統領はソ連との核戦争も辞さない強い態度でソ連と対峙した。戦後の歴史で最初に起こった核戦争の危機であった。それをキューバ危機という。
 ケネディ大統領は核戦争が起こった時の被害者を試算させ、30万人の犠牲者が出ることを認識した上で、ソ連とは戦争を辞さない強い態度で臨んだ。キューバ危機はそれほどに緊縛した状態だった。ケネディ大統領の強い態度にソ連のフルシチョフ首相はキューバからミサイルを引き上げた。だから核戦争は回避された。
 キューバ危機に懲りたケネディ大統領は大国同士が直接対立するのを避けるために、米国圏と社会主義圏の前線で対立し社会主義圏の拡大を抑止する戦略に転じた。そのために局地戦争が繰り返された。
ベトナム戦争はケネディ大統領の局地戦争戦略によって起こった戦争である。ケネディ大統領は社会主義圏の拡大をベトナムで食い止めるためにベトナム戦争に米軍を投入したのだ。ベトナム戦争の根拠地が沖縄である。
嘉手納飛行場からB52重爆撃機がベトナムに飛び立ち、米兵は沖縄を中継してベトナムに移動し、休暇を沖縄で過ごした。
ケネディ大統領が核戦争を避けるために局地戦争に戦略を転換したことは有名な話である。ジャーナリストでもない私が知っているのだからベテランの金平氏が知らないはずはない。

ケネディ大使に沖縄について語るならば父親のケネディ大統領と沖縄の米軍基地との関係を語るのは外すことはできない歴史的な事実である。ところが金平氏は肝心な事実を外したのである。
正義を求めて差別を憎むのはケネディ大統領に限ったことではないのにケネディ大統領だけを取り上げ、ケネディ大統領の「正義」を持ち上げた。一方、政治的には非常に重要なケネディ大統領が行った局地戦略を隠蔽した。
なぜ金平氏は局地戦略によるベトナム戦争を隠蔽したか。隠蔽しないとケネディ大統領を「正義」で持ち上げることができないからである。持ち上げないと沖縄の不正義で米国を落とすことができないからである。金平氏は沖縄の不正義が米国のせいであることをタイムス読者に強調するために、ケネディ大統領の「正義」持ち上げたのだ。

金平氏が展開している沖縄の不正義の論は嘘である。隠蔽した後に嘘をつく。
それが金平氏の得意とする論法のようだ。

金平氏は沖縄には不正義があり、その不正義が放置されているという。金平氏は不正義が放置されていることに怒りと悲しみがあふれてくるという。
金平氏のいう不正義とは米国の軍事基地が沖縄にあること、それに翁長知事に安倍首相や閣僚が会わなかったことだという。それくらいのことで金平氏は「悲しみ」があふれるという。61歳にもなるというのにだ。考えられないことである。もしかすると年を取り涙もろくなったのであろうか。そういうことも考えられない。多分、嘘なきだろう。
米軍基地は沖縄・日本の社会主義圏による侵略を抑止している。それに韓国、台湾をはじめアジアの民主主義国家の平和を守っている。なぜ米軍基地があるだけで怒ったり悲しんだりするのだろうか。理解できない。


1960年代の社会主義圏である。ソ連のスターリンは武力で周囲の国に侵略して社会主義国家に変えていった。中国の人民解放軍はチベット、ウイグルに侵略して支配下に置いた。
北朝鮮の予告なき侵略によって南朝鮮の95%は北朝鮮に支配された。北朝鮮+人民解放軍を押し返して南朝鮮を守ったのが米軍であった。中国の台湾侵略を防いだのも米軍である。もし、沖縄・日本に米軍が駐留していなかったら中国に侵略されていただろう。それが嘘でないのは1951年に共産党は警官殺害など交番所や役所などを襲撃して暴力革命を起こそうとしたことがあった。米軍が駐留していなければ共産党の応援に人民解放軍が日本に侵略して日本が共産党支配になっていた可能性は高い。
社会主義国でなかったのは韓国、日本、台湾、フィリピンのわずかな国であるが、米軍が守っていたから4国は社会主義国家に侵略されなかったのである。

金平氏は「なかでも民主主義の実現を保障する諸価値(言論、出版、報道、表現の自由)や、少数者、弱者の人権が保護されなければならないこと、差別をなくしていくことの必然性は、私たち日本の国民も、大いに貴国の建国の歴史から学ばせていただきました」と米国に感謝を述べ、独立戦争は植民地主義から自由を求めて展開した偉大な闘いであり、米国民は正義を遂行するために闘いに加わったと米国民を褒めあげている。
金平氏の言う通り米国は自由と民主主義は闘いで獲得するものと考えている。だから、ケネディ大統領はキューバ危機の時、数十万人の命が失われても米国の自由と民主主義を守るために核戦争も辞さない決意をしたのだ。
イスラム原理主義のイスラム国に誘拐されて、身代金を要求されてもフランスなどのヨーロッパの国々は身代金を払ったが、米国は身代金を払わなかった。そのために誘拐者は殺された。自由、民主主義を守るためには犠牲者が出ることを覚悟しているのが米国である。
米国の実力主義を理解しない金平氏の米国理解は薄っぺらである。

金平氏は翁長知事が安倍政権に冷遇されたことを批判しているが、翁長知事は安倍政権とは比較にならないほど安倍政権を冷遇している。
県外移設は過去に自民党政権、民主党政権がやろうとしたができなかった。だから安倍政権は辺野古移設を選択したのだ。安倍首相、菅官房長官、中谷防衛庁長官は辺野古移設が唯一の方法だと繰り返し述べている。それなのに翁長知事は無視している。それどころか、沖縄が望んで普天間基地を造ったのではないから普天間移設場所は政府が探すべきだと主張している。まるで安倍政権は翁長知事の子分のようである。翁長知事こそ安倍政権を馬鹿にしている。

仲井間知事が埋め立て申請を承認したが、審査したのは仲井間知事ではなく県の土木課である。土木の専門家が審査した結果瑕疵がないことを確認したのだ。土木の専門家の瑕疵がないという報告があったから仲井間知事は埋め立て申請を承認したのである。辺野古埋め立て問題は政治問題ではなく公有水面埋法という法律段階の問題である。

公有水面埋立法(こうゆうすいめんうめたてほう、大正10年(1921年)4月9日法律第57号)は、日本の 河川、沿岸海域、湖沼などの公共用水域の埋立、干拓に関する法律。
1922年4月8日施行、1978年(昭和48年)9月20日改正。 条文は52条で、関係法令は多数。
対象は「公の水面を埋め立てて土地を造成する」行為とその実施者であり、河川と海域について知事の免許を規定している。なお、海域のうち港湾区域については港湾管理者に権限があるが、港湾管理者や漁港管理者はほとんどが知事(または市町村長)であるため、実質同じといえる。

公有水面埋立法にとって知事が保守系か革新系かは関係がない。埋め立て方法が県にとって適正あるか適正でないかの問題である。
埋め立てを撤回する目的で新しい知事が審査し直すことは常識としてあり得ないことである。公有水面埋立法は施行されてから94年になるが翁長知事がやろうとしている審査のやり直しは一度もなかったという。それは当然のことだ。そんなことをやれば、専門家の審査が信頼されないことになるし、公有水面埋立法の権威が落ちる。翁長知事は公有水面埋立法の94年の歴史に唾をするようなものである。

翁長知事がやろうとしているのは安倍政権との対決だけではない。議会制民主主義、法治主義を破壊する行為をやろうとしている。金平氏はそのことを問題にしないで、首相や閣僚が翁長知事に会わなかったことだけを問題にしている。金平氏の目的は翁長知事の卑劣な行為を隠蔽し翁長知事に同情を集めることである。


 問題の本質は、普天間基地の辺野古移設という間違った選択にあります。そうです。間違った選択です。世界一危険な在外米軍基地と言われる普天間基地ができる限り早く宜野湾市から撤去されなければならないことは日米両国の合意事項です。問題はその移設先です。もし、貴国のなかで、辺野古のような美しい自然の宝庫のような海を埋め立てて、新たに巨大基地を建設する計画が持ち上がったならば、貴国の住民たちはどのような意思表示をするでしょうか。民主主義の手続きに従えば、たとえば住民投票を行うかもしれません。あるいは代議員選挙で民意を示すでしょう。
     「新・ワジワジー通信」
 金平氏は大嘘つきである。嘘をついてタイムスの読者をマインドコントロールしている。

嘘1・埋め立てるのは辺野古崎沿岸であり、大浦湾のごく一部である。図で見ればはっきりとわかる。辺野古の海も埋め立てないし大浦湾も埋め立てない。


 辺野古埋め立ては辺野古崎沿岸部だけであり、大浦湾を埋め立てるのではない。

嘘2・大浦湾も辺野古も美しくない。
大浦湾の北側には広大なカヌチャゴルフ場があるし、カヌチャ以外にも二つのゴルフ場がある。大浦湾の北側のほとんどはゴルフ場である。金平氏はゴルフ場が美しいというのだろうか。


 辺野古区の南側を流れている川は赤土で汚染されている。砂浜は赤土が混ざり白くない。

 

辺野古の浜は美しいと何度も沖縄二紙に書いているが、その浜も赤土交じりであるし、海の景観も美しいとは言えない。


午後になると太陽は西側になる。つまり陸のほうから海に光が当たるので海の照り返しがなく薄い青になる。西海岸で感じる沖縄独特の真っ青な色にはならない。

嘘3・辺野古飛行場を巨大基地というが、普天間基地の三分の二くらいの大きさであり、普天間基地よりは小さい。

 金平氏は隠蔽ジャーナリストである。

隠蔽1・辺野古崎は元々キャンプシュワブの一部であり軍用地である。辺野古飛行場を建設するのに新たに軍用地を接収する必要はない。普天間飛行場が返還されれば軍用地が減ることになる。

隠蔽2・本土に普天間飛行場を移転するには新しく軍用地を接収しなければならない。新たに軍用地を獲得することは沖縄でも本土でも非常に困難である。だから政府は本土移設を断念した。

隠蔽3・地元の辺野古区民は辺野古移設を容認している。
隠蔽4・辺野古海岸のテントは公共の場所に建てていて違法行為である。辺野古区民の散歩道であり、辺野古の老人たちの散歩する楽しみを奪っている。辺野古民は多数決でテント村を撤去してくれるように稲嶺名護市長に要請したが、稲嶺市長は表現の自由を理由に辺野古民の要求を蹴った。稲嶺市長は民主主義に反したことを平気でやっている。

 問題の本質は、普天間基地の辺野古移設は間違った選択ではなく、普天間飛行場の移設は辺野古しかないということである。そのことを認識することができない金平氏は間違った判断をしている。

「新たに巨大基地を建設する計画が持ち上がったならば、貴国の住民たちはどのような意思表示をするでしょうか」と金平氏は問いかけているが、軍用地内に飛行場を立てるのである。それに世界一危険だといわれる普天間飛行場の移設である。自由と民主主義を守るの米軍であることを理解している米国民であるなら辺野古移設を理解するだろう。しかも埋立地はできるだけ少なくし、大浦湾も辺野古の海も汚染しないのだから米国民なら喜んで賛成するだろう。
 

沖縄の人々は最近いくつもの選挙を通じて民意を示しました。名護市長選挙、名護市議会議員選挙に続き、沖縄県知事選挙では現職の仲井真氏を退け、辺野古移設反対を明確に公約に掲げた翁長氏を新しい知事に選びました。さらに年末の衆議院議員選挙(貴国の下院選挙にあたります)でも、辺野古移設反対を掲げた議員が全員、移設推進の候補者たちを打ち負かしました。もちろん、このような事実は貴女もご存じでしょう。
「新・ワジワジー通信」
米軍は米国だけでなく世界の自由と民主主義を守るために存在していると信じている米国民は米軍に対する信頼が厚い。米国には共産党や社民党のように米国民が嫌っている社会主義政党はない。米国民は社会主義から日本・沖縄を守るのは米軍の使命だと思っているから、辺野古移設反対している政治家が共産党や社民党など社会主義寄りであることを知れば、辺野古移設反対派が当選したのは大きなミステイクだと思うだろう。
米国には沖縄二紙のように反保守主義を毛嫌いし米軍を否定する報道機関はない。米国民が社会主義思想家の稲嶺名護市長や共産党の赤嶺衆院議員氏を当選させることはない。普天間飛行場の辺野古移設に反対し共産党と握手した翁長知事を当選させることもあり得ないことだ。
最近のいくつもの選挙での沖縄二紙の報道の実態を米国民が知ったら沖縄二紙を共産主義新聞のようだと思い、沖縄二紙の隠蔽報道に怒るだろう。
最近の選挙すべてが無効であり、すべての真実を県民に知らせた上で選挙をやり直せと米国民は主張するに違いない。

 貴女はツイッターによる情報発信を積極的に行っておられますが、それを読んでとても励まされた沖縄の人々も多いでしょう。貴女は、お父上の信念を引き継ぎ、差別を憎み正義の遂行を望んでおられる、と。ですから、マーチン・ルーサー・キング牧師を称賛され、日本国憲法に女性の権利条項を書きこんだベアテ・シロタ・ゴードンさんの名前を記されている。貴女はさらに、日本の一部地域で行われているイルカの追い込み漁に反対する立場も勇気をもって示されました。そこに書かれていた「非人道性」(inhumaneness)という評価は、イルカに対してばかりか、辺野古の海に生息するジュゴンに対してもあてはまりませんか。いや、沖縄の人々の民意が本土政府から無視され続け、日本における貴国の軍事基地の74%がわずか0・6%の国土を占める沖縄に集中している現実に対してこそ、「非人道性」という言葉が使われるべきなのではないでしょうか。
     「新・ワジワジー通信」
金平氏はケネディ大使を褒めているように見えながら本音ではケネディ大使を小馬鹿にしている。
 「貴女は、お父上の信念を引き継ぎ」と言いながら、ケネディ大統領がソ連と対峙し、局地戦争に取り組んだことを隠蔽し、差別や自然保護のことだけを述べている。ケネディ大使はその程度の政治家だと決めつけているのだ。
 そして、ジュゴンは辺野古の海には住んでいないのに住んでいるように言い、辺野古埋め立てがジュゴンに被害を及ぼすなどと真っ赤な嘘をケネディ大使に述べるのである。ケネディ大使は簡単に騙すことができるし、騙してやろうという魂胆が見え見えである。
 ジュゴンの生息に辺野古埋め立ては全然影響しない。ジョゴンは辺野古埋め立てを始めてもいないのに三頭しか生存していない。ジュゴンの減少の原因は米軍基地ではなく沖縄の人口増加、都市化、自然減少などが影響している。
 イルカの追い込み漁をしているからイルカが絶滅危機だという話は聞いたことがない。イルカ問題とジュゴン問題は違う問題である。
 辺野古基地建設とジュゴン絶滅が関係あるというのは嘘である。


 全米有色人種地位向上協会(NAACP)の理事も歴任され、性的マイノリティー(LGBT)の人権を守るパレードに激励の声を送った貴女であればこそ、正義が遂行されるよう、影響力を行使されることを願ってやみません。沖縄の人々はじっと凝視し続けています。貴女が沖縄で交流した高校生たちの世代も含めてです。
     「新・ワジワジー通信」
 沖縄に人権問題はない。強いて言えば、復帰前、沖縄人が政権を握っていた頃は
沖縄人による奄美人差別、韓国人、フィリピン人、台湾人差別があった。
生活保護の場合、支給費はフィリピン人とのハーフは白人とのハーフの半分以下だったらしい。
奄美大島が祖国復帰したら沖縄の公務の場からすべての奄美人を排除したということも復帰前の歴史的事実である。
金平氏はケネディ大使が正義を遂行し影響力を行使するのを沖縄の人々はじっと行ししているというが、ケネディ大使の行動は沖縄ではほとんど報道されない。沖縄の人々がケネディ大使の行動を凝視し続けることはできない。凝視しようにもできない。金平氏は嘘をついている。

 今年2015年は貴国が沖縄に軍事基地を造り上げてから70周年の意味深い年であります。日米の真の交流が促進されます年になりますように。ますますのご活躍をお祈り申し上げます。末尾になりますが、私はニール・ダイアモンドの曲『スイート・キャロライン』を青春時代に聴いて育った世代です。

           敬具
 ケネディ大使に向けたコラムであるような書き方であるが、本当は県内のタイムス読者に向けたコラムである。
 依頼者は沖縄タイムスだから、当然沖縄タイムス社の意に沿った内容にしている。タイムスが書いてほしいことを書き、書いてほしくないことは書かない。そして、読者にはなるほどと納得させる内容にする。それがプロのジャーナリストのやり方である。
 しかし、沖縄タイムスの要望に応えるためには多くの事実を隠ぺいし、多くの嘘をつくことになる。それができるから、金平氏はプロのジャーナリストなのかも知れない。

2014/12/24 に公開

平成26年12月24日水曜日に放送された『沖縄の声』。本日水曜日では、「安倍政権­大勝の意義」、コラム「来年は三年計画最後の年、新しい闘いのはじまり」、「自民党県­連の革新の洗脳から覚醒し、解体出直しを」、この三つのテーマについてキャスターの又­吉康隆にお話いただきます。
※ネット生放送配信:平成26年12月24日(水)、19:00~


出演:
 又吉 康隆(水曜日担当キャスター)
 大城 和桂子(水曜日担当キャスター)


沖縄の声
次のニコ生放送配信は平成27年1月14日(水)、19:00~



■「住みよい那覇市を作る会」
(代表者:金城テル)よりのお願い。


現在、那覇市障害者福祉センター訴訟(翁長雄志後援会々長がこのセンターを管理し事業を行っている福祉団体の会長をしていた件)と久米至聖廟訴訟(翁長前市長が龍の柱をシンボルとする中国との交流拠点づくりを進めていた件)ではそれぞれの訴訟内容が複雑なため、担当弁護士をそれぞれ置いて那覇市住民訴訟を行っています。被告は那覇市と翁長雄志氏です。知事になったからといって責任が逃れられることはありません。

本件は徳永、照屋両弁護士が手弁当で代理人を務めていただいておりますが、訴訟実費を含む活動資金が枯渇しております。

何とぞ訴訟活動を継続するために広く皆様のご支援をお願いします。

支援金の口座

ゆうちょ銀行口座

住みよい那覇市をつくる会

名  称 スミヨイナハシヲツクルカイ
記  号 17090
口座番号 10598191


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