襲い来る名無き者らに恐怖して・1030句~1031句

1030句





1031句






小学生の時から
和歌、短歌、俳句を学校で習う。
中学になると
短歌や俳句を作ったりする。
五七五七七は短歌で
五七五が俳句で、
指を折りながら
字数を数えて
短歌や俳句をつくった。

しかし、
短歌、俳句だけでなく詩などを詠んで
感動することはなかった。
なにも感じなかった。

ところが、
高校一年の時、

山路来て なにやらゆかし すみれ草

という松尾芭蕉の俳句が
すうっと胸に入ってきた。
生まれて初めて俳句に感動した。

近くの山に遊びに行くのが
私は好きだった。
夏に道なき道を歩き回り、
疲れ果て
松の木の下で休憩をしていると
さあーっと風が吹いてきて、
松の枝葉がさわやかに鳴り
気持ちがくつろいでくる。

その体験のイメージが、

山路来て なにやらゆかし すみれ草

を読んだ時に、
さあーっと蘇った。
私が歩いた山路は
俳句の山路とは全然違う山路であり
すみれ草もない。
しかし、この俳句を詠んだ瞬間に
自分の体験が蘇って、
あの時の快感が蘇ったのである。

快感とは なにやらゆかし である。

それから松尾芭蕉に興味を持った。
俳句もちょくちょく書いた。
本当にちょくちょくである。

一年も俳句を書き続けたのは初めてである。
ブログに掲載したからだろう。
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