「カマドゥー小たちの集い」も結局は革新政治集団と同じ



 「カマドゥー小たちの集い」は宜野湾市に住む若い母親たちの集団である。政治集団ではなく市民集団だ。彼女たちが米軍普天間飛行場の早期返還、県外移設を求めて立ち上がった。毎年普天間基地に向かって抗議行動をしている。

 彼女たちは母親である。子供もいるだろう。母親の立場から普天間基地に隣接する普天間第二小学校の子供たちの安全のためにも普天間基地撤去を訴えるのは理解できるが、普天間基地はアメリカ軍基地であり、アメリカ政府と日本政府のアジア軍事戦略として存在している。普天間基地は国家レベルの問題であり、子供の安全のための感情レベルの問題ではない。

 子供の安全のために訴えることのできる行動は普天間基地撤去以外にもうひとつある。それは普天間第二小学校の移転を訴えることである。普天間第二小学校の移転の費用は30億円くらいである。政府もアメリカ軍も普天間第二小学校の移転には賛成であり、協力もする。しかし、過去にPTAから移転要求が出た時、保守系の市長は賛成だったが、革新系の議員が反対して実現しなかった。これは有名な話である。

 「カマドゥー小たちの集い」は普天間基地の騒音、危険性を訴え、普天間基地撤去を主張するが、普天間第二小学校の移転については一言もない。母親、市民集団でありながら革新系の政治家と同じ主張である。



 先頭でこぶしを上げているのは前宜野湾市長であり、彼は社民党議員である。結局は普天間基地撤去運動は革新系の政治運動であり、そのために、普天間基地の危険性を越え高く主張するが、普天間第二小学校の移転は無視する。

 沖縄には革新系の運動か自民系の運動しかなく、左派右派政治とは距離を置いた市民運動はない。宜野湾市民の安全を守る市民運動であるなら、普天間基地撤去と同時に、毎日授業が邪魔されるくらいに普天間基地の騒音に悩まされている普天間第二小学校の移転も訴えるべきである。
 ただ、普天間第二小学校の移転を訴える対象は米軍ではなく、宜野湾市長と議会になる。宜野湾市長、議会は普天間第二小学校移転を渋るだろう。普天間第二小学校の移転を訴えれば革新系の議員、市民や沖教祖から嫌われて、「カマドゥー小たちの集い」は孤立するだろう

 普天間基地の騒音、危険性を訴え県外移設を主張しながらも、普天間第二小学校の移転を訴えない「カマドゥー小たちの集い」は革新系政治集団と同じである。
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