侵略されなかった日本と侵略されたイラクとの違い




「沖縄内なる民主主義6」(A4版・60ページ・600円税抜き)。
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侵略されなかった日本と侵略されたイラクとの違い

2001年9月10日時点での難民数は、パキスタンに200万人、イランに150万人、その他周辺諸国に19万5000人をかぞえた。さらに越境していない国内避難民も100万人存在した[3]
2001年9月11日以後、米軍とNATOがアフガニスタンでターリバーンとの戦闘の準備を整えていたとき、さらに100万のアフガニスタン人が今後予想される米軍・NATO軍・北部同盟軍による攻撃から逃れるため、自国から避難した。2001年末までに、およそ500万人のアフガン難民がパキスタンに避難していた。
タリバンを掃討して民主主義国家を樹立した後は多くの難民が戻った。アフガニスタンに戻る家族にはunhcrによって発行される本国送還文書によって、アフガニスタン政府から新しい家を建築するため無償で土地が提供されるという]。
しかし現実は予想を超える帰還者の数にアフガニスタン政府は全く対応し切れていないのが実情である。

イスラム国に侵略されている今のイラクはタリバンが支配していたアフガンに似ている。

シリア難民の国際的な受け入れを推進しているスウェーデン移民庁のオスカー・エクブラッド氏(41)が3日、東京都内で毎日新聞の取材に応じた。イスラム過激派組織「イスラム国」の侵攻により、シリア難民がここ1カ月で約57万人増えて約377万人に達したことを明らかにし、「周辺国の受け入れは限界。難民の1割は避難先での暴力や食糧不足に苦しみ、新たな国への移住が必要だ」と訴えた。日本を含めた国際社会に今後2年間で10万人の受け入れを求めた。

タリバンが支配したアフガンの時も難民がどんどん増え、援助が限界に達していた。もし、タリバン支配が続けば避難民援助は限界を超えていた。この悲惨な状態を解決したのが米軍である。軍事力でタリバンを掃討し、アフガンを民主主義国家にしたから難民の多くは帰国した。
イラクも米軍がフセイン独裁国家を倒して、民主主義国家になった。ところが現在はイスラム国に侵略されて、多くのイラク国民が惨殺されたり、国外に避難したりしている。なぜイラクはイスラム国に侵略されたのか。原因ははっきりしている。イラクから米軍が撤退したからである。米軍が撤退したイラクの軍隊はぜい弱であり、簡単にイスラム国の侵略を許した。
イスラム国にはフセイン政権時代の軍の幹部が参加し、軍隊を訓練し強くしていった。ところがシーア派とスンニ派の勢力争いに埋没していたイラク政府は軍隊の強化を疎かにしていた。
イラク軍は攻撃されると戦わずして武器を放棄して逃げたという。イスラム国はイラク軍が残した武器を集めて軍事力を高めて支配地域を広げたのである。イラクが侵略されたのは米軍の撤去とイラク軍の弱さであった。

なぜ米軍はイラクから撤退したか。理由はイラクが米国の要求する地位協定を断ったからである。米国は米兵が起こした事件・事故は米国が裁くことをイラク政府に要求したが、イラク政府は受け入れなかった。
米兵は米国に所属し国に忠誠を誓い、国のために戦っている。米政府は兵士の人権を守る義務がある。罪を犯した兵士を米国の法律で裁くのが米政府の義務である。米兵を米国と違うイラクの法律で裁かせるというのは米政府にはできないことである。だから、米国の要求を受け入れないイラクから撤退した。

国の支配者は他国に干渉されるのを嫌う。それは世界共通である。米国の兵士を特別扱いをしないで自国の法律で裁くことを主張したのはある意味当然のことである。
アフガンに米軍が駐留しているが、アフガンにはタリバンがまだ存在し、米軍が必要であることを知っている。もし、タリバンが壊滅して、内戦の危険性がなくなればアフガン政府もイラクと同じように米軍を撤退させていたはずである。
支配者が他国の干渉を嫌うのは当然のことである。フィリピンも民主主義国家になってからイラクと同じように米軍を撤退させた。

イラク、フィリピンが米軍を撤退させたのに、米兵の犯罪は米国が裁くという条件はイラク、フィリピンと同じであったのに日本政府は米軍の沖縄駐留を許した。戦勝国の米国には逆らうことができなかったからだろうか。「米国に従属している日本政府」はよく聞くことである。多くの人たちが、日本政府は仕方なく米軍駐留を許しきたと考えているだろう。米国に干渉されないで自分たちが思うように支配するのが政治家の本音だ。内心は米軍が撤去するのを望んでいた。しかし、仕方なく米軍の駐留を許した。米軍の駐留は米国の押しつけであったと思われている。しかし、それは事実ではなかった。

去年、驚くべき事実が沖縄二紙で報道された。沖縄が祖国復帰した時に、実は米国は沖縄の駐留を撤退しようとしていたというのである。それを引き留めたのが日本政府だったというのだ。

米国がベトナム戦争で多大な予算を使い、米国経済が疲弊した。国力が衰えた米国はアジアの米軍を維持するのが困難になった。だから、沖縄の米軍基地を維持するために日本政府が援助することになった。しかし、当時の沖縄は米国が統治していたので思いやり予算を「他国」である沖縄に適用するのは難しかった。適用するために沖縄を復帰したのである。
米軍基地を日本政府と米政府が協力して維持させる目的の祖国復帰であることを琉大自治会(革マル)は主張して日の丸と星条旗を交錯させて焼いた。そのために、祖国復帰の象徴として崇めていた日の丸をにっくき星条旗と一緒に燃やしたことが民青の憎しみに火をつけて革マルの町田が惨殺された。

祖国復帰が沖縄の米軍基地を維持するのが目的であったのは学生の時に知っていたが、米国が沖縄から撤退しようとしていたことは知らなかったし、想像もしていなかった。
あの頃はフィリピンにも米軍基地があったし、沖縄の米軍基地を撤去しても社会主義の拡大は阻止できると米国は考えていただろう。
沖縄の米軍基地の維持を希望していたのは米国ではなく日本政府=自民党だった。
日本政府の本音はフィリピンやイラクと同じであっただろう。米国の介入を断絶して、他国に介入されない独立国家を築くことである。しかし、現実を見れば中国、北朝鮮、北ベトナムなど日本にとって脅威である社会主義国家が君臨していた。日本が社会主義国家の侵略を抑止するには米軍が沖縄に駐留するのは必要である。日本政府はイラク・フィリピンのように政府の国内支配を優先させないで、国の安全を優先させたのである。だから、沖縄を復帰して日本の一部にして思いやり予算で米軍基地を維持したのである。
共産党など左翼は日本政府は米国のいいなりで米国の利益を優先していると非難するが、それは間違いである。日本政府は日本の利益を優先させて米国と付き合っているのだ。

イラクはイスラム国に侵略され、フィリピンは中国に侵略された。原因は政治家たちが国の安全より国内支配に没頭し、米国に干渉されるのを嫌って米軍を撤退させたからである。イラクやフィリピンは侵略されたが日本は侵略を許していない。左翼は日本政府は米国に従属しているというが、イラク・フィリピンと比較すれば日本政府は米国に従属したのではなく国の安全を守るために米国を利用したことが分かる。
尖閣に中国が侵略するなら米国も戦うことを宣言している。そのおかげで、尖閣が侵略されるの心配はない。日本一国だけで守るより米国と二か国で守った方が安全はより高まる。
米軍の沖縄駐留を望んだ日本のほうがイラク・フィリピンより賢い選択であったことがわかる。

国の安全は一国より二国、二国より三国と多くの国が協力したほうが守れる。もし、日本が北朝鮮、韓国、中国、フィリピンなどアジアの全ての国々と安全保障条約を結ぶことができれは日本は完全に安全だ。

中国、北朝鮮と安全保障を結ぶことは不可能ではあるが、日本は日兵安保条約だけではなく、他のアジアの国々と安全保障条約を結ぶ方向に進んでほしい。
それは私の妄想ではない。



シンガポール,NZ,チリ,ブルネイ、米,豪,ペルー,ベトナム、マレーシア、日本,カナダ,メキシコ、オーストラリア12カ国のTPP協議は山場に来ている。来年には締結すると思われる。

TPPが締結されれば12カ国は自由貿易が安全に行われるために政治だけでなく軍事でも協力する必要がある。日本は集団的自衛権を行使してアジアの国々と軍事的な協力をするだろう。TPPの国々といずれは安全保障条約を結ぶことになると思う。

米太平洋軍の次期司令官に指名されたハリー・ハリス海軍大将は「米軍艦船の6割をアジア太平洋に配備」すると述べた。北朝鮮と中国を抑止するのを理由にしているが、それは同時にTPP参加国の安全を守ることでもある。

TPPが締結されればでアジアの平和のために沖縄の米軍基地の重要性がますます高まる。


2014/11/26 に公開
平成26年11月26日水曜日に放送された『沖縄の声』。本日水曜日の放送では、嘘だ­らけの沖縄県知事選挙、私のこれからの闘い、そしてイスラム国から学ぶ日本のあり方を­テーマにキャスターの又吉康隆に解説していただきます。
※ネット生放送配信:平成26年11月26日、19:00~
出演:
 又吉 康隆(水曜日担当キャスター)
 大城 和桂子(水曜日担当キャスター)


沖縄の声


次回のニコ生放送配信:平成26年12月10日、19:00~
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