日本の米軍基地


「翁長知事・県議会は撤回せよ謝罪せよ」
「一九七一Mの死」
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ソ連は崩壊したが、中国はまだ社会主義国家である。そして、領土拡大主義であり、尖閣諸島に侵略しようとしている。
南沙諸島ではフィリピンやベトナムの領海を中国の領海だと主張して侵略している。
中国が社会主義国家である限り、抑止力として日本の米軍基地は必要である。
中国が民主主義国家になり、米国や日本、その他アジアの国々と友好関係になれば日本の米軍基地は必要なくなる。その時には日本の米軍基地のほとんどを撤去するだろう。

 韓国、台湾、フィリピンを中国の侵略から守るために存在しているのがアジアに駐留している米軍である。
中国を抑止し、アジアの平和を守っているのは、米軍の戦闘機・爆撃機、情報機関、原子力空母、原子力潜水艦、海兵隊の総合力である。


アジアの平和のために日本の米軍基地は必要である
 
 米軍基地があるから攻撃されると引退した自民党の老政治家や革新政治家たちは言っているがそれは妄想からきたたわごとである。
もし、日本の米軍基地に攻撃を加える国があると主張するのなら、それはどの国であるのか、なぜその国は米軍基地を攻撃するのか、その原因を説明するべきである。しかし、彼らは日本の米軍基地を攻撃する国がどの国であるかを言わないし、攻撃をする原因も説明しない。ロシア、韓国、台湾、ベトナム、フィリピン、インドネシア、シンガポールなどのアジアの国々が米国と戦争する可能性はない。米国は民主主義国家である。ヨーロッパで見られるように民主主義国家と民主主義国家は戦争をしない。ヨーロッパの民主主義国家はEUという共同体をつくっている。民主主義国家と民主主義国家はやウ交感系を高めていく。米国が韓国、台湾、フィリピン、インドネシア、シンガポールなどアジアの民主主義国家と戦争をすることはあり得ないことである。むしろ友好関係を高めていくだろう。
アジアに民主主義国家ではない国がある。北朝鮮と中国とベトナムである。ベトナムは米国とベトナム戦争をやったが、現在はTPP参加を表明し、アジアの日本、フィリピンなどの民主主義国家や米国と友好関係にある。米国と友好関係を築いているベトナムが日本の米軍基地を攻撃することはあり得ない。もし、米国と戦争を始め、日本を攻撃するとすれば北朝鮮か中国である。
北朝鮮は韓国に侵略しようとしているが韓国には米軍が駐留して北朝鮮の侵略を韓国軍と共に阻止している。中国は日本の尖閣諸島に侵略しようとしているが尖閣は日米安保の適用範囲であると米国は宣言し中国の侵略を抑止している。南沙諸島には現実に中国は侵略している。これ以上の侵略を阻止するために米国はフィリピンに軍隊を派遣し、中国の侵略を抑止している。米軍の北朝鮮や中国への抑止は朝鮮戦争以来60年以上も続いている。米軍は朝鮮戦争、ベトナム戦争をしたが日本が攻撃される可能性は一度もなかった。
米国は朝鮮戦争で現在の韓国を助け、台湾の中国侵略を徹底して防いだ。
台湾海峡危機
1950年代から1990年代にかけて中華人民共和国と中華民国(台湾)の間での軍事的緊張が高まった事件の総称を台湾海峡危機と呼んでいる。4度にわたり緊張が高まったが、アメリカの介入などにより全面戦争に発展することはなかった。

第一次台湾海峡危機(1954年 ― 1955年)
1954年9月3日、中国人民解放軍は金門島の守備に当たっていた中華民国国軍に対し予告もなく突然砲撃を行った。1955年1月18日には解放軍華東軍区部隊が軍区参謀長張愛萍の指揮の下、一江山島を攻撃、陸海空の共同作戦により一江山島は解放軍により占拠された。
一江山島を失った台湾側は付近の大陳島の防衛は困難と判断、2月8日から2月11日にかけてアメリカ海軍と中華民国海軍の共同作戦により大陳島撤退作戦が実施され、浙江省の拠点を放棄したことで事態は収束を迎えた。

第二次台湾海峡危機(1958年)
1958年8月23日、中国人民解放軍は台湾の金門守備隊に対し砲撃を開始、44日間に50万発もの砲撃を加え、金門防衛部副司令官である吉星文、趙家驤、章傑などがこの砲撃で戦死している。この砲撃に対し台湾側は9月11日に中国との空中戦に勝利し、廈門駅を破壊するなどの反撃を行った。この武力衝突でアメリカは台湾の支持を表明、アイゼンハワー大統領は「中国はまぎれもなく台湾侵略」を企図しているとし、また中国をナチスになぞらえた。9月22日にはアメリカが提供した8インチ砲により中国側への砲撃を開始、また金門への補給作戦を実施し、中国による金門の海上封鎖は失敗、台湾は金門地区の防衛に成功している。
10月中旬、ダレス国務長官は台湾を訪れ、蒋介石が金門・馬祖島まで撤収することを条件に、援助をすると伝えた。蒋介石は10月21日からの三日間の会談でアメリカの提案を受け入れるが、大陸反撃を放棄しない旨もアメリカへ伝えた。
10月6日には中国が「人道的配慮」から金門・馬祖島の封鎖を解除し、一週間の一方的休戦を宣言し、アメリカとの全面戦争を避けた。

国光計画(1962年)
1962年、大躍進政策に失敗し国力を疲弊させた中華人民共和国に対し、蒋介石は大陸反攻の好機と捉え攻撃の計画(国光計画)に着手した。具体的に政府及び軍部に大陸反攻のための組織を設置、同時にアメリカの支持を取り付けようとしたが、アメリカは国光計画に反対を表明、実際に軍事行動に発展することはなかった。

第三次台湾海峡危機
1995年-1996年台湾海峡危機又は1996年台湾危機とも呼ばれる第三次台湾海峡危機は、1995年7月21日から1996年3月23日まで台湾海峡を含む中華民国周辺海域で中華人民共和国が行った一連のミサイル試験の影響であった。1995年半ばから後半にかけて発射された最初のミサイルは、一つの中国から中華人民共和国外交政策を引き離すものと見られていた李登輝の下の中華民国政府に対する強力な信号を送ろうとしたものと見られている。第二波のミサイルは、1996年初めに発射され、1996年中華民国総統選挙への準備段階の台湾総統選挙に対する脅迫の意図があると見られた。
アメリカ合衆国政府はベトナム戦争以来の最大級の軍事力を行使して反応した。クリントン大統領は1996年3月にこの地域に向けて艦船の増強を命じた。ニミッツを中心とした二つの航空母艦群(英語版)や第7航空母艦群(英語版)、インディペンデンスを中心にした第5航空母艦群が、この地域に存在し、台湾海峡に入ったと公式発表された。

フィリピン対テロ戦争

フィリピン南部ミンダナオ島では、40年以上政府とイスラム系住民との武力紛争が続いてきた。10万人を超える死者を出している。アメリカ軍は「フィリピンにおける不朽の自由作戦」でミンダナオ島におけるイスラム勢力と対決するフィリピン軍を訓練や助言などの方法で援助している。フィリピン国軍やアメリカ軍による共同軍事作戦、掃討作戦が行われイスラム反乱軍はほぼ壊滅・弱体化したといわれている。

米軍は中国とも戦争を辞さない態度をとってきた。中国のほうが米軍と戦うのを避けてきた。アジアで米軍と戦う国はない。つまり日本が攻撃されるというのはアジアの情勢を知らない者の妄想である。注目するところは蒋介石が大陸反攻をしようとした時、米国が反対したことである。米国はすべての国の侵略行為に反対しているのだ。朝鮮戦争もベトナム戦争も侵略を阻止するのが目的であったし、現在もそうである。

6月16日(火)に時事通信から以下の報道があった。
南シナ海埋め立て「近く完了」=米との対立回避へ妥協か―中国

 【北京時事】中国外務省の陸慷報道局長は16日、中国が南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島で進めている埋め立て工事について談話を発表し、「既定の作業計画に基づき、近く完了する」と明らかにした。その上で次の段階として、軍事・防衛のほか、海上救難や災害対策、航行安全などに使用する施設を建設すると表明した。
 中国による南シナ海での埋め立てに対し、米国は中止を要求し、継続するなら「人工島」周辺に米軍機や軍艦を派遣する構えを見せていた。23、24両日にワシントンで開かれる米中戦略・経済対話を前に、対立激化を回避したい中国は、埋め立て工事終結の方針を示すことで妥協を探った可能性もある。 
                      「時事通信」

日本の米軍基地は日本を防衛するだけでなくアジアの平和を守るために存在している

日本の米軍基地は北朝鮮と中国の脅威に対峙し、抑止している。日本に米軍基地があるから攻撃されるのではなく、北朝鮮、中国から日本、韓国、台湾、フィリピン等のアジアの民主主義国家を守っているのである。
日本の米軍基地を調べていくとその事実が明確になる。


日本の米軍基地
米軍基地は日本全国に132か所(1027平方キロメートル)ある。米軍専用基地は83か所で、他は自衛隊との共用である。日本の主な米軍基地は、三沢空軍基地(青森県三沢市)、横田空軍基地(東京都福生市など)、横須賀海軍基地(神奈川県横須賀市)、岩国海兵隊基地(山口県岩国市)、佐世保海軍基地(長崎県佐世保市)と沖縄の米軍基地群。
沖縄が負担している割合は23%てあり、約75%というのは専用施設に限ったことであり、事実とは異なる。都道府県別米軍施設の面積ランキング」では1位は北海道で、3万4463㌶。沖縄は2位で、2万3671㌶である。以下、静岡、大分、山梨と続く。

○北海道の米軍基地
現在18か所、面積では全国第一位。
米軍専用基地は、「キャンプ千歳」の1か所。残りはすべて共同使用基地。
沖縄の県道104号越えの実弾射撃訓練演習が移転された矢臼別演習場は、日本で最大規模の自衛隊演習場。米軍はこの
演習場で沖縄ではできなかった実弾射撃訓練を繰り広げてきた。北海道の中規模演習場もすべて共同使用基地。
航空自衛隊千歳航空基地は共同使用基地。
嘉手納基地所属のF15戦闘機の「訓練移転」では、滑走路の拡張によって、米軍機が嘉手納基地と同様、激しい訓練をおこなっている。

〇三沢米軍基地
F16攻撃機を主力とする第35戦闘航空団とスパイ衛星の運用をはじめ情報収集部隊である第373情報監視群の基地。第35航空団は、F16攻撃機40機を擁し、在韓米軍のF16部隊と一体となって、地上攻撃能力を強化する訓練をおこなっている。
 対地爆撃を主たる任務とするF16は、東北地方に設置されたグリーン・ルートやピンク・ルートなどの低空飛行訓練ルートで、低空飛行訓練をくり返している。
 三沢基地の北、姉沼地区に「セキュリティ―・ヒル」という小高い丘に、19個のパラボラ・アンテナ群が並び周辺のあらゆる電波情報を収集し解析する「象のオリ」アンテナなどが置かれている。米空軍の第373情報監視偵察群指揮下の三沢安全保障センターで、中国や北朝鮮など周辺国の電波や通信を傍受し、瞬時に解析するスパイ基地。

「ミサイル防衛」の最前線として増強
 三沢基地を中心とする青森県での「米軍再編」は、「ミサイル防衛」の最前線基地としての増強がすすめられた。
 日本海に面する青森県つがる市には、米軍Xバンド・レーダーが設置され、自衛隊基地内に米軍「車力通信所」が設置された。このレーダーは、アメリカの世界的規模の「ミサイル防衛」網の一環で、米国本土を攻撃する弾道ミサイルを監視・探知するレーダーである。北朝鮮や中国の弾道ミサイル用といわれている。

〇横田米軍基地と首都圏の米軍基地
在日米軍司令部と第5空軍司令部(在日米空軍司令部)、第374米輸送航空団が配備され、C130輸送機14機が常駐している。国連軍司令部も併設している。日本に飛来する外来米軍機の中継・輸送基地の役割を担っている。
 2012年3月には、横田米軍基地に、航空自衛隊航空総隊司令部(当時は府中市)が移駐し、戦後初めて「航空自衛隊横田基地」が発足した。
西太平洋における唯一の輸送航空団の中継基地である横田基地は、世界のどこにでも展開する準備を整えている遠征部隊である。それが大規模な訓練をおこなっている理由である。つまり、この訓練は、世界のどこにでも出撃できる軍事態勢づくりのためである。こうした横田基地での新たな訓練とともに、横田基地に「強襲着陸用滑走路」も設置された。

※ 日本の米軍基地がアジアの情勢を常に見守り、いざ紛争が起こるとアジアのどこにでも駆けつける態勢にあることが理解できる。日本の米軍基地はアジアの平和を守っている。
首都圏の空を支配する「横田エリア」
 横田基地を中心とした首都圏の空には、横田ラプコン(通称「横田エリア」)という米軍専用空域が68年間続いている。「横田エリア」は、北は新潟県から東は栃木県、西は群馬、長野、埼玉、東京、山梨、神奈川、静岡県の1都8県にまたがる広大な区域である。高度は、海面上から2万3000フィート(約7000メートル)の空域である。民間航空機は、米軍の許可なくこの空域に入ることができません。JAL(日本航空)機が御巣鷹山に墜落した事故では、ここが「横田エリア」の中だったので、捜索隊は米軍の許可のもとに入った。
 
〇横須賀米海軍基地と神奈川の基地群

 横須賀基地は、在日米海軍の本拠地であり、第7艦隊の出撃基地である。
揚陸指揮艦「ブルーリッジ」を旗艦とする第7艦隊は、ハワイの太平洋艦隊の指揮下にあり、東は日付変更線から西はアフリカ東岸までの西太平洋、インド洋、日本海という地球の5分の1の広大な海域を作戦区域とする艦隊だ。原子力空母ジョージ・ワシントンをはじめ11隻の戦闘艦が横須賀基地を母港としています。乗組員約5350人の原子力空母ジョージ・ワシントン(今秋よりロナルド・レーガンに代わる)は、「ミサイル防衛」用のイージス・システムを搭載している7隻の艦船で編成される第15駆逐戦隊とともに「空母打撃群」を編成しています。これらは、アフガン、イラク戦争の最前線で攻撃の先頭に立ってきた。

横須賀基地の「米軍再編」
横須賀基地は、「米軍再編」によって、あらたに原子力空母として、核(原子力)基地化の増強がすすめられている。

※原子力空母を主体とする第七艦隊もいざという時はアジアに駆けつける。
厚木米軍基地
 厚木基地は、米空母の艦載機部隊、第5空母航空団の基地です。FA18スーパー・ホーネットで編成される4つの戦闘攻撃飛行隊(VFR)(約52機)やF18グラウラー電子戦飛行隊、早期警戒飛行隊などが配備されている。第5航空団は、米国唯一の911航空団であり緊急事態で運用される「殴りこみ」航空団である。
厚木基地は、米軍専用地区と共同使用地区からなっており、航空基地としての中心となる滑走路、管制塔、作戦センターは、自衛隊が使用する国有財産で、米軍との共同使用となっている。
神奈川県は、沖縄に次ぐ「第二の基地県」と言われている。米軍専用基地数では沖縄についで13か所の米軍基地がある。キャンプ座間には、在日米陸軍司令部が置かれている。基地には、第9戦域支援コマンドが置かれ、太平洋軍担当地域での紛争の際の補給支援をおこなう部隊が配備されています。また、第78航空大隊やスパイ部隊である第500軍事情報旅団の指揮下にある第441軍事情報大隊が配備されている。
 
〇キャンプ富士
静岡県御殿場市にあるキャンプ富士(「富士営舎地区」)は、沖縄の米海兵隊基地司令部の管轄下に属する地区で、東富士演習場を統括する部隊が駐留している。
東富士演習場は、富士山麓に広がる米軍と自衛隊の共同使用演習場です。1968年までは米軍専用演習場であったが、米軍が経費節減のため、日本に返還し、自衛隊所有の訓練場となったが、米軍が年間270日間にわたって自由に使うことができる。270日間は、土・日を除けば「毎日」という意味である。自衛隊演習場であるが、実質は米軍演習場というしくみになっている。
東富士演習場は、沖縄の県道104号越え実弾射撃訓練が移転し、年間1か月近く、昼夜を問わずの訓練がおこなわれている。東富士演習場の近傍にある今沢海岸には、「沼津海浜訓練場」があり、ベトナム戦争やイラク戦争では上陸作戦演習が頻繁におこなわれた。

〇岩国米軍基地
岩国基地は、沖縄の第一海兵航空団(キャンプ・フォスター)指揮下の第12海兵航空群が配備されている海兵隊航空基地である。FA18スーパー・ホーネット戦闘攻撃機など約36機配備されています。また、AV8Bハリアー垂直離着陸攻撃機6機、FA6Bプラウアー電子戦偵察機、CH53D大型ヘリ8機など約57機の軍用機が配備されている。
 岩国基地上空には、「岩国エリア」という米軍専用空域が存在し、北は島根県江津市や浜田市、山口県、広島県の上空から、南は四国の愛媛県上空にまで及んでいる。
 岩国基地では、2010年5月29日から新滑走路が運用開始になり、基地機能は格段に強化されました。この計画により、基地面積は1.4倍、滑走路は、45mから60mに拡幅され、戦闘攻撃機が2機編隊で離着陸が可能となった。格納庫や弾薬庫、燃料タンクが増設された。これまでにはなかった200m超の岸壁が沖合いの突端に建設され、喫水13mで3万トン級艦船の接岸が可能になりました。

〇佐世保米軍基地
第一の特徴 海外で唯一の強襲揚陸艦部隊の拠点であること。強襲揚陸艦ボノム・リシャールをはじめとする4隻の揚陸艦、4隻の掃海艦の母港であり、世界の7割の海岸線から陸地に侵入できるLCAC(エアクッション型上陸艇)の海外唯一の前進配備基地である。強襲揚陸艦は、乗組員約1200名、海兵隊員約1800名を収容し、「殴りこみ」戦闘の最前線に立つ艦船である。
第二の特徴 西太平洋の燃料・弾薬の補給、中継拠点であること。米第7艦隊の艦船約70隻を3ヵ月間行動させることが可能な約85万キロリットルの燃料と、約4万トンの弾薬を貯蔵している。

〇沖縄の米軍基地

沖縄の海兵隊基地
沖縄には、沖縄全土の10.2%、本島の18.4%に米軍基地が配備されている。その中心は、米海兵隊基地である。
在沖米海兵隊の中心は第3海兵遠征軍で、司令部は、キャンプ・コートニー(うるま市)に設置されている。地上戦闘部隊である歩兵部隊(第4海兵連隊)がキャンプ・ハンセン(金武町)とキャンプ・シュワブ(名護市)に、砲兵部隊である第12海兵連隊がキャンプ・ハンセンに、航空戦闘部隊である第1海兵航空団第36海兵航空群が普天間基地(宜野湾市)に置かれています。また、補給・後方支援部隊である第3海兵兵站群司令部が、キャンプ・キンザー(牧港補給地区・浦添市)に置かれています。これらは、それぞれが米海兵隊太平洋軍の指揮下にあり、「空地任務部隊」として、地上戦闘ばかりでなく、航空戦闘、海上戦闘を担う{殴りこみ}能力を保持しています。
第31海兵遠征隊(MEU)は、海兵隊の空地任務をもつ主たる戦闘部隊です。海兵隊はそもそも、第二次世界大戦から本格的な水陸両用戦闘を担う部隊となり、ソ連崩壊後、「遠征隊」がその主力となりました。「遠征隊」は、普天間の航空部隊や地上戦闘部隊と一体となって機動的に編成され、アフガンやイラクなどの紛争に迅速に介入する目的をもっています。
普天間基地は、「世界一危険な基地」と称され、宜野湾市の中心部にあり、住民に墜落の危険と爆音被害を与えています。普天間に配備されている第1海兵航空団は、司令部をキャンプ瑞慶覧(フォスター)に置き、指揮下部隊には、岩国基地の第12海兵航空群やハワイのカネオヘ・ベイ米海兵隊基地の第24海兵航空群があります。これらは、軍事的に一体となって配備・展開され、岩国のFA18戦闘攻撃機などが沖縄の訓練海空域で頻繁に戦闘・爆撃訓練をおこなっています。2004年8月、沖縄国際大学に墜落したCH53Dはハワイから岩国に配備されていた大型輸送ヘリコプターで、普天間での訓練中に墜落したものです。
キャンプ・キンザーは、在沖米軍が使用する日用品から弾薬(弾薬庫は、嘉手納、辺野古)までを貯蔵・補給する海兵隊兵站部隊の基地です。
嘉手納基地(嘉手納町)
 嘉手納基地は、第18航空団の出撃基地で、F15戦闘機(約50機)を主力として、KC135空中給油機、E3空中警戒管制機が配備されています。また、空軍の特殊作戦機であるMC130Hコンバット・タロンⅡ、「ミサイル防衛」のためのRC135コブラボールなどに加え、海軍のP3C対潜哨戒機、陸軍のPAC2・PAC3(パトリオット・ミサイル)部隊(第1防空砲兵部隊)も置かれている。90機以上の航空機が配備されている。

ホワイト・ビーチ(うるま市)
勝連半島の先端にある米海軍基地で、横須賀基地の第7艦隊主力艦やグアムを母港とする攻撃型原潜の出撃・補給基地となっています原潜の出撃・補給基地
陸軍の第1特殊部隊群(空挺)第1大隊など、陸・海・空の基地群が集中しています。

トリイ・ステーション 陸軍通信部隊
ジャングル戦闘訓練場 北部訓練場
キャンプ・ハンセン 中部訓練場


本土6基地沖縄4基地が日本・アジアの安全を守っている。

三沢米軍基地・・・F16攻撃機を主力とする第35戦闘航空団とスパイ衛星の運用をはじめ情報収集部隊である第373情報監視群の基地。
横田米軍基地・・・在日米軍司令部と第5空軍司令部(在日米空軍司令部)、第374米輸送航空団が配備され、C130輸送機14機が常駐している。国連軍司令部も併設している。
横須賀米海軍基地・・・在日米海軍の本拠地であり、第7艦隊の出撃基地である。
厚木米軍基地・・・米空母の艦載機部隊、第5空母航空団の基地です
岩国米軍基地・・・沖縄の第一海兵航空団(キャンプ・フォスター)指揮下の第12海兵航空群が配備されている海兵隊航空基地である。
佐世保米軍基地・・・海外で唯一の強襲揚陸艦部隊の拠点であること。強襲揚陸艦ボノム・リシャールをはじめとする4隻の揚陸艦、4隻の掃海艦の母港
嘉手納基地・・・第18航空団の出撃基地
普天間飛行場・・・航空戦闘部隊である第1海兵航空団第36海兵航空群
ホワイトビーチ・・・攻撃型原潜の出撃・補給基地
トリイ・ステーション・・・陸軍通信部隊

東アジアで米軍基地があるのは韓国と日本だけである。韓国の米軍基地は北朝鮮の抑止力になっているが、フィリピンのクラーク空軍基地とスービック海軍基地が返還された今では日本の米軍基地は韓国、台湾、フィリピンなどアジアの国々の中国からの侵略の抑止力となっている。
日本の米軍基地は中国のアジア侵略を抑止し。アジアの民主主義国家の平和を守っている。

自衛隊は日本国を防衛するしかできない。アジアの民主主義国家を守るのは米軍しかない。フィリピンのクラーク空軍基地とスービック海軍基地は1991年に返還され、現在は日本の米軍基地だけであるが、アジアの民主主義国家の平和を維持するには米軍が必要であることを知らしめたのは、皮肉にも米軍のフィリピンからの撤退であった。
フィリピンから米軍が撤退すると、1995年に中国はフィリピンが領有権を主張しているミスチーフ礁などを占領して建造物を構築した。軍事力に優る米軍が駐留していたら中国はミスチーフ礁を占領していなかっただろう。フィリピンの軍事力が弱いのを見通したうえでのフィリピン侵略であった。フィリピンの中国に対する甘い考えが招いた中国のミスチーフ礁侵略である。
2011年2月末から5回以上にわたり、中華人民共和国探査船がフィリピンが主張する領海内において探査活動をくり返し、5月には無断でブイや杭などを設置した。
2015年5月には、中国が南シナ海で進める岩礁埋め立てや施設建設について「中国の主権の範囲内の問題だ」などと述べ、中止しない方針を表明した。埋め立ての目的については「軍事防衛の必要を満たすため」とし、軍事利用を含むことを明確に認めたのである。
中国に圧力をかけることができるのはアジアには一国もない。米政府だけが中国に圧力をかけることができる。米政府は今後、スプラトリー諸島の12カイリ以内に米軍機を進入させる可能性を表明した。
フィリピンは米軍に対し、フィリピン軍施設の共同使用や、補給物資貯蔵施設などの建設を認め、米艦船などの巡回配備を活発化させているが、時すでに遅しである。フィリピンに比べて日本政府は中国の本質を見抜いていた。
1972年に沖縄は本土復帰したが、ベトナム戦争で多大な戦費を使い、経済が破綻寸前であった米政府は沖縄から米軍基地を撤退する積もりでいた。日本とフィリピンの米軍基地があれば北朝鮮、中国への抑止力は保つことができると考えていたのだと思う。沖縄の米軍基地撤去に反対したのは日本政府であった。米軍基地の維持には日本が「思いやり予算」を出すことで沖縄の米軍基地は残った。
 日本政府が「思いやり予算」を出して米軍の沖縄駐留を維持させたのは正しい判断であった。
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