伊波が圧勝した原因は島袋さんの死・これからは選挙から政治の季節へ






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伊波が圧勝した原因は島袋さんの死・これからは選挙から政治の季節へ
 21日の報道で、20歳の島袋さんは元海兵隊のシンザト・ケネフ容疑者に、暴行され、刃物で刺し殺され、遺体はスーツケースに入れらて恩納村内の山中に捨てられたことが報道された。人生をこれから歩むうら若き女性が元海兵隊にこれ以上ない残酷な目に合わされたのである。ほとんどの県民が悲しみ怒っただろう。

投票をする県民のほとんどは普通に生活している人たちである。政治問題を深く追求している人は少ないし、沖縄に米軍基地が絶対に必要であると思っている人も少ないだろう。
生活者にとって島袋さんの死はとてもショックだったに違いない。米軍基地がある故の悲劇をなくすには米軍基地をなくすしかない。多くの県民が米軍基地がなくても自分の生活に影響するとは思わないから米軍基地はないほうがいいと思ったと考えられる。

米軍が沖縄から撤去しても、本土に米軍基地はあるし、自衛隊もいるから沖縄が戦争に巻き込まれないという考えもある。
中国が侵略するのはあり得ないという考えもある。米軍基地がなくなれば沖縄がとても危険な情況になると考える県民は少ないだろう。

だから、島袋さんのような死は二度と起きてはいけない、そのためには米軍基地撤去をするべきだと考えた県民は多かっただろう。私も多いと予想したが。現実は私の予想を越えていた。
そういえば、自民党県連も沖縄に米軍基地はない方がいいと考えている。普天間飛行場は県外に移設したほうがいいと主張していたし、辺野古移設容認に変更したのは安倍政権の圧力が原因だった。辺野古移設は仕方なく容認したのであり、本音は辺野古移設に反対の議員が多かったのではないか。
自民党県連が沖縄に米軍基地が必要であることを県民に積極的に説いたことはない。普天間飛行場の移設問題では、できるなら県外移設であるが、自民党本部の圧力で仕方なく辺野古移設を容認したというのが自民党県連である。

島袋さんの死があっても、米軍基地は沖縄にあるべきであると県民に向かって堂々と言える政治家は自民党県連にはいない。
米軍基地を認めるということは今後も米兵による若い女性への暴行・殺害が起こることを覚悟するということである。自民党県連にはそのような覚悟を持って米軍基地を容認できる政治家はいないだろう。

県民の島袋さんの死への深い悲しみと激しい怒りが10万票の差をつけたのである。それを裏付けるのが、参院選比例代表の県内の政党別得票数である。

自民党 16万169票(27・82%)
共産党 9万60票(15・64%)
公明党 8万6896票(15・09%)
民進党 7万6547票(13・29%)
社民党 6万9821票 (12・3%)

自民党・公明党で27万票、共産党・民進党・社民党で24万票であるから政党支持から見れば島尻候補が有利であった。しかし、伊波候補が圧勝した。その原因は島袋さんの死への悲しみと怒りである。それ以外には考えられない。政権公約も選挙活動もすべて吹き飛ばしたのが島袋さんの死である。島袋さんの死は選挙にとてつもなく大きく影響した。

沖縄二紙や評論家が伊波候補の勝因と島尻候補の敗因を島袋さんの死を抜きにして説明している。

伊波洋一候補の勝因は、社民、共産、社大、生活の4党と県議会会派のおきなわ、那覇市議会会派の新風会、金秀グループ、かりゆしと組織協定を結び、労組や民進党県連の支援も受け、翁長知事が誕生した県知事選のように「オール沖縄」を旗印一枚岩の選挙態勢を築いたが、自民現職の島尻安伊子候補は米軍普天間飛行場の県外移設を求める公約を覆したことに対する県民の反発が大きかった。島尻氏と安倍政権に対する批判票の受け皿として伊波氏に票が集まったから、伊波氏が大勝した。そのように解説している。しかし、政党別得票数を見れば分かるように、解説の通りであれば島尻候補と伊波候補は接戦であったはずである。
いや、島尻陣営と伊波陣営は宜野湾市長選と同じ状況であった。宜野湾市長選では自民党の佐喜真候補が大勝した。宜野湾市長選を参考にすれば島尻候補が勝つ可能性が高かったのである。島尻候補は現役の沖縄担当大臣であった。県民が伊波候補より島尻候補に票を入れる可能性は高かったのである。それなのに大敗した。原因は島袋さんの死であった。そのことは否定することができない。

原因はなんであれ伊波候補が大勝した。それは事実であり、それが議会制民主主義の選挙である。ただ、辺野古移設反対の翁長知事、4人衆議院、そして伊波候補が当選したとしても辺野古移設を中止させることができないのも議会制民主主義である。
2012年に地元辺野古区、島袋前名護市長、仲井真県知事、民主党菅政権の4者が辺野古移設に同意して辺野古移設は政治的に決まった。2013年には辺野古埋め立てが県に承認されて法的にも辺野古移設工事が認められた。
翁長県知事、稲嶺名護市長、4人の衆議院、伊波参議員が辺野古移設に反対しても中止にできないのが議会制民主主義である。7者の安倍政権への圧力によって安倍政権が辺野古移設を断念した時は辺野古移設を中止できる。しかし、安倍政権が7者の圧力に屈しないで辺野古移設を続行すれば辺野古移設を中止させることはできない。
政権が辺野古移設を進めれば誰も阻止することはできないというものではない。阻止することはできる。それは国会である。国会ならば辺野古移設を阻止することができる。国会の過半数の議員が辺野古移設に反対し、辺野古移設工事費用をカットすれば安倍政権は辺野古移設を進めることはできない。

辺野古移設に反対している国会議員は社民党と共産党であり少数である。10万票の差をつけて大勝した伊波氏は無所属であり、国会では圧倒的に無力である。辺野古移設を阻止する力はほとんどない。
伊波氏が国会で辺野古移設を阻止する政治力はゼロに等しい。これもまた議会制民主主義である。

県知事選、衆議院選、県議会選、参議員選と四つの選挙戦で沖縄自民党は敗北した。しかし、安倍政権は衆議院選、参議員選を大勝した。沖縄自民党の敗北と安倍政権の勝利で選挙の季節は終わった。これからの沖縄は政治の季節である。
参議員選の翌日に沖縄防衛局はヘリパッド建設工事再開に向けて訓練場メインゲートから機材を搬入する作業を早朝から開始した。県警の機動隊員がゲート前で建設に反対する住民を排除した。
辺野古も法廷闘争に持ち込み、裁判に勝てば辺野古移設工事を再開するだろう。
 これからの安倍政権の高江ヘリパットや辺野古移設の行動のすべては議会制民主主義のルールに則っている。日本は議会制民主主義国家である。

【沖縄の声】共産党独裁・軍事独裁は議会制民主主義になるのが歴史的必然![桜H28/7/1]
2016/07/01 に公開
平成28年6月30日木曜日に放送された『沖縄の声』。本日は、キャスターの又吉康隆氏が前半「民主主義が”銃”を”票”に代えた」、「共産党独裁・軍事独裁は議会制民主主義になるのが歴史的必然!」、「翁長知事は辺野古より観光危機に集中しろ!」について、後半のコラムコーナー”又吉康隆のこれだけは言いたい”では「準強姦・殺人遺体遺棄・国道逆走事故の検討」のテーマについて解説いただきます。
※ネット生放送配信:平成28年月6月30日、19:00~
出演:又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)
※チャンネル桜では、自由且つ独立不羈の放送を守るため、『日本文化チャンネル桜二千人委員会』の会員を募集しております。以下のページでご案内申し上げておりますので、全国草莽の皆様のご理解、ご協力を、何卒宜しくお願い申し上げます。
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