橋下徹氏が泉立憲民主代表に提案した二大政党論こそが政治を変える

橋下徹氏が泉立憲民主代表に提案した二大政党論こそが政治を変える

1月29日のABEMA『NewsBAR橋下』に立憲民主党の泉健太代表が生出演した。『NewsBAR橋下』は、2017年10月26日からABEMAで配信されている討論バラエティ番組で、橋下徹の冠番組である。泉代表との対談で橋下氏は注目する発言をした。注目したのは私一人かも知れないが非常に重要な発言である。私にとって。
多くのマスメディアは菅元首相が橋下氏をヒトラー呼ばわりしたことに注目しているので、ほとんどの報道は「ヒトラー発言〟騒動で橋下氏と立民・泉代表が対峙 橋下氏 ...」「ヒトラー投稿、立民・泉代表が橋下氏に見解披露両者の対話」などとヒトラー問題を取り上げている。ヒトラーには興味がないのでヒトラータイトルの記事は見なかった。ネットニュースを見ていると「「野党間の予備選や地方自治を通じ、政策を有権者に見てもらわなければ」というタイトルを目に入った。開くと立憲民主の問題について橋下氏は意見を述べ泉代表は反論していた。
NewsBAR橋下は1時間以上の対談番組である。ヒトラー発言についての対談はわすがな時間であり、それ以外の立憲民主の問題についての対談が中心である。私が一番注目したのは橋下氏の二大政党論であった。橋下氏は次のように立憲民主の泉代表に話した。

橋下・・自民も公明と政権を形成しているわけだし、例えば維新が単独で政権を取るのは現実的には無理だと思う。そこは国民民主、立憲民主、あるいは共産と、分かれているグループが派閥化し、最後は一つの塊になっていかないことには自公とは対峙できない。その塊になる過程において、どうやって派閥闘争をするのか、誰を候補者にするのかというところを、最後に決めるのは有権者だ。その点、自民党がすごいのは、最後は候補者の調整をやりきってしまうこと。長年の伝統に基づくとんでもない技術がある。

自公と政権を五分に競うためには立憲民主、維新の会、国民民主、共産党を合流させて、政党を派閥化するという橋下氏の考えこそが二大政党を可能にするものである。橋下氏が指摘しているように自民党は右翼、宗教、資本家などの様々な系統の政治家が合流している政党である。合流と言うより混合といったほうが適切かもしれない。混合政党である自民党は派閥の主導権争いはし烈である。主導権競争で勝った派閥が政権を握る。
自民党の政治家に共通していることは「自民党が政権を握る」である。政権を握るためには国会の過半数を確保しなければならない。自民党はあらゆる手段を使って選挙に勝つことを最優先させている。選挙に勝つために「ジバン(地盤)」「カンバン(看板)」「カバン」の3つの「バン」を自民党は活用していることは有名である。しかし3つの「バン」だけでは与党にはなれない。
日本は議会制民主主義国家である。国民の選挙で議員は選ばれる。多くの国民は国民の生活を豊かにするか否かに注目して投票をする。3バンだけでは与党にはなれない。自民党が他の政党より国民のための政策もつくっている。だから国民の多くは自民党の候補者に投票するのである。議会制民主主義国家では国民の生活を豊かにする政党が選ばれるのである。

※大坂で維新の会が与党になり、衆議院選挙で全員が当選したのは維新の会の政治改革を大阪市民が支持したからである。維新の会は自民党や共産党の政策よりも大阪市民の生活を豊かにしていく政治改革をやった。だから支持が拡大したのである。自民党の3バンより維新の会の政治改革が優れていたということだ。

 昔は3バンの効果は強力なものであったが、次第に弱くなっていった。しかし、まだまだ効果はある。自民党は与党になるために3つのバン、国民生活の豊かさ政策などあらゆる方法を利用している。自民党が与党であり続けるのは当選するためにあらゆる方法を駆使しているからである。

与党になるには自民党のように野党が共産党も入れた一つの政党になったほうがいい。
共産党が提案した野党共闘には維新の会は含まれていない。共産党にとって維新の会は第2自民党であって野党ではない。しかし、はっきりしているのは維新の会を外した野党共闘では絶対に国会の過半数を確保することはできないことである。共産党流野党共闘は与党になれない共闘である。そのことが衆議院選挙で明らかになった。共産党主導の野党共闘より橋下氏が提案した野党一党のほうが与党になれる可能性は高い。

去年の12月に共産、社民両党と野党国対委員長会談を開催しない方針を決めた立憲民主党は、日本維新の会など共産党以外の野党と国対委員長代理レベルの交渉の場を設ける方向で調整していることが判明した。立憲民主の共産党離れは確実になった。これで共産党主導の野党連合戦略は破綻した。
維新の会、立憲民主、国民民主の共闘は橋下氏提案の野党統一政党への始まりになる可能性がある。共産党以外の野党の共闘に期待する。

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