「政治への不満はネットにあふれても、選挙では投票しない日本の謎」を解く

「政治への不満はネットにあふれても、選挙では投票しない日本の謎」を解く

 ヤフーニュースに「政治への不満はネットにあふれても、選挙では投票しない日本の謎」が掲載されていた。ニューズウィーク日本版からの転載で、著者は石野シャハランという日本帰化したイラン人である。異文化コミュニケーションアドバイザーである。
 シャハラン氏は日本は十数年前からずっと政権批判、政治批判、議員批判が続いていて国民は政権・政治不信をずっと持ち続けているように見える。それにマスコミも政権批判をし続けている。それなのに選挙では現与党がほぼずっと勝ち続けている。それが不思議であり謎であると述べている。シャハラン氏が謎に感じるのは当然である。日本は政党政治である。政権不信は政党不信である。だから政権不信は他の政党支持になり野党が与党になるのが普通であるのに日本では同じ政党内で首相を変えるだけである。 シャハラン氏が疑問に持つのは当然である。政府の政治は政権を握った政党の政治である。であるなら政府の支持率が堕ちたら政党支持率も落ち、他の政党が政権の座に就くはずである。しかし、日本は違う。同じ政党のままであり、首相が変わるだけである。
 菅政権の支持率が30%台まで落ちた時、マスメディアは政権交代を予想した。次の首相候補を上げたが全員が自民党議員だった。立憲民主党議員は一人も居なかった。それが当たり前になっているのが日本である。
 米国は共和党と民主党の2大政党で政権を争うが、日本は自民党内で政権を争う。自民党内に共和党と民主党があるようなものである。野党は立憲民主党、共産党、国民民主党、維新の会、社民党と5政党に分かれている。自民党政権が続く原因は野党がバラバラな状態にあるからだ。政権批判、支持率低下でも自民党が与党であり続けるのは野党がバラバラだからである。自民党政権を助けているのが野党なのだ。
 5政党が共闘すれば自民党と互角になれるだろう。しかし、共闘しないのが野党である。原因は共産党、社民党、立憲民主内の左翼にある。
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